地中海沿岸を原産とし、秋にタネをまいて翌年の初夏に花を楽しむ秋まき一年草です(花が咲いた後は枯れてしまいます)。アグロステンマという名前は畑を意味する「アグロ」と王冠という意味の「ステンマ」の2語から来ており、麦畑に生える雑草だったことに由来するそうです。和名はムギセンノウといいますがこれも名前の由来は同じです。 日本では最初切り花として普及しましたが、性質が丈夫でよく発芽するので花壇などにも利用されるようになりました。花は直径7〜8cm、ピンク色で中心部分がほんのりと白くなる姿は可憐です。茎葉はやわらかなうぶ毛でおおわれて銀色がかった緑色をしており全体的に線の細いやわらかい感じですが、ぐんぐん草丈を伸ばして生長する姿はワイルドフラワーっぽい野趣的な雰囲気も持っています。白い花を咲かせる園芸品種もあります。
■適した環境 水はけと日当たりが良く、やや痩せ気味の場所が適しています。倒れやすいので強い風の当たる場所は避けます。 ■秋にタネをまく 秋にタネをまいて育てます。発芽適温は20℃前後ですので夏の暑さの去る9月中旬以降が適期です。また、一年草で花が咲き終わった後は株自体が枯れてしまいますので、毎年タネをまいて育てます。 ■発芽率はよい 花が咲き終わった後、地面にこぼれたタネから自然に芽が出るほどで発芽率は比較的よい植物です。花壇などにばらまいて発芽たら間引きながら育ててもいいですし、箱などにまいて本葉が出始めた頃に混み合った苗を間引き、本葉が2〜3枚の頃にポットなどに1本ずつ植え替えて苗を育てて、大きくなったら花壇やプランターに植え付けます。苗をそだててから植え付ける場合、晩秋までに植え付けを済ませたい。 ■支柱を立てる 冬の間はさほどでもないですが春に暖かくなるとぐんぐん茎を伸ばします。倒れないように早めに支柱を立てましょう。 ■肥料は控えめに やせ気味の土地でもよく育ち、肥料が多いと草丈が伸びすぎて倒れやすくなります。土にあらかじめ苦土石灰を混ぜておけば追肥の必要はありません。 ■花がらを摘む 咲き終わった花はそのままにしておかずに花茎の付け根から切り取り、株が余計な体力を消耗しないようにしましょう。そうすることで次々と新しい花が咲き長期間楽しむことができます。 ■水は株元に与える 株の上から水をかける茎葉に生えているうぶ毛に水分が付いて蒸れやすいので水やりの際は株元から与えます。 ■病害虫 丈夫で病害虫はほとんど見られませんが、株が混み合った状態だと風通しが悪くなり蒸れてハダニが発生することがあります。茎葉が重なるように混み合っている箇所は茎を切り取り風通しをよくします。 ’ア’からはじまる植物 ナデシコ科 春〜夏に咲く草花 |
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