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繊細な雰囲気の白花

ホワイトレースフラワー

ホワイトレースフラワー
科名:セリ科
学名:Ammi majus
別名:ドクゼリモドキ
原産地:地中海沿岸
草丈:80cm-1.2m
主な開花期:5月-6月

難易度…ふつう
耐寒性…やや弱い(強霜・凍結に注意)

ホワイトレースフラワーとは

地中海沿岸に分布する一年草です。日本でも関東より西の地域で野生化しています。秋にタネをまくと翌春に花を咲かせて枯れます。

レースフラワーの名前で切り花として導入されたのがはじめで、その後、花壇などでも栽培されるようになりました。園芸ではホワイトレースフラワーと呼ばれることが多いです。ちなみに正式な和名はドクゼリモドキと言います。

草丈は80cm~1.2mほどに生長します。葉っぱは羽状に深く裂け、縁には細かいギザギザがあります。

主な開花期は春~梅雨です。茎の先端に白い小さな花が、傘を広げたようにたくさん付きます。この花の付き方はセリ科によく見られる特長で、傘状(散形)花序と言います。やや大型の草花ですが、圧迫感がなく清楚な白花で他の草花ともよく調和します。

学名のアンミはこの植物の、古いギリシア語での呼び名に由来します。

育て方

栽培カレンダー

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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タネまき
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日当たり・置き場所
日当たり~半日陰(半日ほど日が指す場所)、やや湿り気のある土壌でよく育ちます。ある程度耐寒性はありますが、凍結や強い霜には絶えられないので、寒冷地では霜よけするか、室内に避難させるか、春にタネをまきます。

水やり・肥料
水は土が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料は土にゆっくり効く肥料を混ぜ込んでおき、追加で液体肥料をときどき与えます。肥料が多いと間延びして倒れやすくなるので、気持ち控えめで。

用土
水はけのよいものなら特に質を選ばず育ちます。赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土など。

タネまき・植え付け
タネまきの適期は9月~10月(秋まき)、3月~4月(春まき)です。秋まきは開花までに株を大きく育てることができます。春まきは、育苗期間は短いですが寒さを避けることができます。平地や暖地では秋まき、寒冷地では春まきが適しています。

発芽適温はやや低めで15℃前後です。光好性種子(光に当たった方が発芽しやすい)なので、かぶせる土は薄くします。植え替えを嫌うので、本葉3枚くらいの幼苗のうちに、根を傷めないようビニールポットに1本ずつ植え替えます。本葉が5~6枚の頃に庭やコンテナに植え付け、簡単な霜よけをします。

寒さに不安がある場合、ポットのまま冬越しさせて、春に植え付けても良いです。また、直まきして間引きながら育てても良いでしょう。

手入れ
春に暖かくなるとぐんぐん背を伸ばすので、早めに支柱を立てて倒れないようにします。

ポイント
・強い霜や凍結に注意
・肥料は気持ち控えめに
やや湿り気のある土壌を好む

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