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フィロデンドロンの育て方

フィロデンドロンサトイモ科 学名:Philodendron 用途 鉢植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(よわい:5℃~10℃)

フィロデンドロンは「木を好む」という意味で、木に絡まって成長する姿に由来します。多くがつる性植物で、和名にも「○○カズラ」と名の付くものが多いです。中にはほとんどつるを出さない種もあります

栽培カレンダー
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植え付け
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肥料
      バー バー バー バー バー      

季節・日常の手入れ ポイント
つるが伸びるタイプはほおっておくと、どんどん伸びて草姿が乱れます。つるが伸びすぎる前に切り戻しを行い、常に下の方の葉があるようにしましょう。下の葉が落ちてみすぼらしくなってしまった株は株元から20cmほどの長さで切り戻して仕立て直しましょう

日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適していますが、日射しが強いと葉焼けするので、春と秋はレースのカーテン越しのような柔らかな日射しの場所で、真夏は明るい日陰で育てましょう。光の射し込まないような日陰だと、葉色が悪くなったりひょろひょろに間延びしてしまうので、気をつけましょう。

セロームは寒さに強く5℃まで耐えますが他の種はだいたい10℃以上の気温が必要です。生育期に屋外で育てている場合は10月には室内に取り込みましょう。置き場所は窓際のような充分に日照の確保できる場所が適しています。

水やり・肥料
非常に水を好むので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。空気中の湿度が高い環境を好むので、水やりの際には気根(茎の途中からでている根)や葉にもたっぷりと水をかけましょう。空気中の湿度が高いと気根もたくさん出て生育も良くなります。

冬は生育がにぶるので乾かし気味に管理します。土の表面が乾いてから数日開けて水やりを行いましょう。セロームなどは長く伸びた気根を水の入ったコップに付けておくとそこから水を吸収して土に水をやる必要がないらしいですが、確証はありません。

肥料は5月~9月に液体肥料を与えます。2週間に1回の間隔で与えますが大きくしたくない場合は1ヶ月に1回にしておきましょう。冬は肥料を与える必要はありません。

用土
軽くて水はけの良い土が適しています。赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土か、水ゴケ単用でもよく育ちます。

植え替え・植え付け
植え替えは5月~7月に行います。だいたい目安は2年に1回くらいで、鉢から抜いた株は一回り大きな鉢に新しい用土で植え付けます。水ゴケで植えている場合は傷んだ水ゴケをしっかりと取り除いてから植え付けましょう。同時に芽の発生を促すために長く伸びすぎたつるは切り戻します。

ふやし方
さし木でふやすことができます。高い気温と湿度が必要なので5~6月頃が適期です。

つる性のタイプは、葉を2枚以上付けて切り取り、根元を湿らせた水ゴケでまいてから、用土を入れた鉢に植えます。根が出てきてつるが伸びてきたら、芽先を摘んでワキ芽を伸ばしてボリュームのある株に仕立てます。

茎が直立するタイプは、葉を付けて茎の部分を切り取り、同様に切り口を水ゴケでまいてから用土を入れた鉢に挿します。親株から生えているワキ芽を切り取ってさし木してもよいでしょう。

かかりやすい病害虫
モザイク病 カイガラムシ アブラムシ

カイガラムシは見つけ次第、古い歯ブラシなどでこすり落としましょう。薬剤を散布して駆除することも可能ですが成虫になったカイガラムシにはほとんど効き目がありません

まとめ 
直射日光よりレースのカーテン越しのような光を好みます<
空気中の湿度が高いのを好むので葉にも水をかけます
冬場の水やりは控えめにして乾かし気味に保ちます

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