ヤサシイエンゲイ

積み重なる極厚三角葉

キノカワ(紀の川:クラッスラ)

紀の川
科名:ベンケイソウ科
学名:Crsassula ‘Moon Glow‘
原産地:交配種
草丈:20cmくらい

難易度バー バー バー バー バー ふつう
耐寒性バー バー バー バー バー ややよわい
耐暑性バー バー バー バー バー ややよわい

キノカワ(紀の川:クラッスラ)とは

クラッスラと呼ばれる多肉植物の一種です。三角形の分厚い葉っぱを前後左右に積み重ねながら、タワーのごとく上に伸びていきます。園芸では春~夏~秋によく生長する『夏型クラッスラ』に分類されます。

葉っぱの厚みは幅よりも大きく感じます。茎は短く、葉っぱに隠れて見えません。上に伸びる傾向が強いですが、ごくたまに子株を出すことがあります。葉っぱの表面はざらざらしたつや消しマットな質感で、色は青みがかった緑色です。

葉っぱの間から花茎をにょきっと伸ばし、その先端が細かく枝分かれして、小さな薄オレンジ色の花をたくさん咲かせます。主な開花期は夏~秋です。

稚児姿(ちごすがた|C. deceptor)と神刀(ジントウ|C. falcata=C. perfoliata var.falcata)を掛け合わせて作られた園芸品種とされます。株姿は稚児姿、葉っぱの表面の質感は神刀に近い雰囲気です。性質は稚児姿よりも耐暑性は強く、神刀よりは弱いです。

クラッスラは種によって色々な草姿をとりますが、『三角形の葉が積み重なってタワーになるタイプ』は基本形のひとつで、いろいろな種が見られます。そんなタイプを色々育ててみるのも楽しいでしょう。比較的栽培されているものに、アイボリーパゴダ〔C.‘Ivory Pagoda’〕やキムナッキー〔C.‘Kimnachii’〕、呂千絵〔ロチエ|C.‘Morgan’s Beauty’〕などがあります。

育て方

日当たり・置き場所
初夏~秋によく生長します。日当たりの良い場所が適していますが、暑さと多湿がちょっと苦手です。夏は直射日光を避けた風通しのよい明るい日陰(なるべく熱の溜まらない場所)に置いたほうがよいでしょう。

高温と多湿のダブルパンチでは、葉っぱが傷んで溶けることがあります。特に溶ける症状は下の方の葉から顕著に表れます。また、日当たりのよい場所に置いていて、全体が黄ばんできたら葉焼けしている可能性が大なので、速やかに日陰に避難させましょう。夏の暑さを乗り切っても、冷たい秋雨に晒されて腐ることもあるので注意です。雨の避けられない屋外は厳しいです。

風通しのよいベランダなど、環境が合えば、あまり手間はかからないです。寒さにはあまり強くありません。冬は3℃~5℃程度の気温を保つようにしましょう。寒さが厳しい場合は室内へ。

水やり
夏は生長期でもあり、水をたくさんあげたくなりますが、多湿にすると逆効果です。むしろ乾かし気味が無難です。冬も同じように乾かし気味にします。ただし、夏ほども乾かないので水やりの回数自体は少なくなります。春と秋は土が乾いたタイミングで与えます。

葉っぱの厚みを見て貰うとわかるように、乾燥には相当強いです。むしろ恐れるのは多湿だと憶えておきましょう。

ふやし方
さし芽で増やします。子株を切り取るか、葉っぱの付いた状態で茎をばっさり切り離して土に挿します。

手入れ、など
上に伸びすぎた場合や、子株が出て全体的にアンバランスになった場合など、適当に切り詰めて仕立て直しをします。切り落とした茎葉はそのままさし芽に利用するとよいでしょう。

ポイント
夏に生長するのに暑さがやや苦手と言われると、ちんぷんかんぷんかもしれませんが、利点(乾燥に強い)と弱点(高温多湿)を理解し、過湿に気をつけます。

近い仲間

ジントウ
神刀
ロチエ
呂千絵
   
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