ギンパニシキ(銀波錦:コチレドン)

白い肌とフリル

ベンケイソウ科 「き」からはじまる植物 多肉植物

ギンパニシキ
科名
ベンケイソウ科
学名
Cotyledon orbiculata ‘undulate’
(= C. undulata)
別名
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原産地
南アフリカ
大きさ
30cm~50cm
主な開花期
7月~8月
耐寒性
ややよわい
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

肉厚の葉っぱを付ける多肉植物で、コチレドン(属)の仲間です。日本には昭和の初期に入ってきたとされています。波打つようなフリルが付いて銀白色に見える葉っぱが特長です。銀波錦の名前はそこに由来するのでしょう。

葉っぱは先端に行くほど幅が広くなります。先端の方の縁は細かく波打ったフリル状になります。葉の表面は細かな白い粉で覆われており、銀白色に見えます。葉っぱ自体は重なるようにつきますが、生長すると下の方の葉っぱが落ちて、長く伸びた茎の頂点に葉っぱが密に付いた姿になります。草丈は50cmくらいまで伸びます。

夏頃に長い花茎を伸ばして、その先端に釣鐘状の花を数輪咲かせます。花は外側が白粉をまとっており、内側がオレンジ色になります。 花が咲いた後、花茎の付け根からわき芽を出します。また株元から子株を吹くこともあります。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え・さし芽 5月中~6月

日常の手入れ

茎が長く伸びすぎてアンバランスになったら、適当な位置で切り戻します。そうすると、切り口の近くの節から新たな葉を出して生長します。切り落とした方は、土に挿せば根付いて新たな株になります(『ふやし方』参照)。

葉に触ると表面の白粉が落ちて跡がくっきり残ってしまうので、お触りは厳禁です。性質の弱い植物ではないですが、その点ではデリケートなのでやさしく扱いましょう。

日当たり・置き場所

春~初夏、秋に生長します。基本的に日当たりの良い場所が適していますが、夏は直射日光を避けた風通しがよい場所で、できるだけ涼しい環境を作ります。といっても、そこそこ暑さには耐えるので、油断しなければ大丈夫です。

雨の当たらない場所が基本的な置き場所です。雨ざらしにすると多湿で株が傷んだり、表面の白い粉が落ちて、せっかくの美しさが損なわれます。 冬越しは3℃~5℃程度、強い寒風や霜は避け、ベランダや室内に置きます。

水やり・肥料

多湿が苦手で乾燥気味を好みます。春と秋の生育期は用土が乾いたら水を与えます。夏と冬は生育が緩慢になるかほぼ止まるので、さらに乾かし気味にします。葉に多少シワが寄る程度に乾燥させても問題ありません。

肥料は土にあらかじめ混ざっていれば、それ以上必要ありません。数年に1回、肥料を入れた新しい用土に植え替えればそれで足ります。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

水はけのよい用土が適しています。植え替えの適期は春~初夏です。

ふやし方

さし芽で増やすことができます。先端から適当な長さに切り落とし、切り口を乾かしてから土に挿します。明るい日陰で10日~2週間ほど水をやらずに置いておき、その後、徐々に水やりをはじめます。作業の適期は春~初夏です。

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