晩秋に枯れて葉を落とした枝を束ねてホウキに利用することからホウキグサの別名があります。学名のバッシア・スコーパリアの「スコーパリア」とは「ほうき状の」という意味です。秋に実る果実を食用や薬用にします。また、若い枝も茹でておひたしなど、食用にできるそうです。「枯れた茎はホウキ、果実は食用に」と実に無駄がないその利用価値の高さから江戸時代には広く栽培されてたそうです。山形の特産品「とんぶり」はこのコキアの果実を加工したものでプチプチした食感と色合いから「畑のキャビア」などと形容されることもあります。漢方では、この果実を「地膚子(じふし)」といい、強壮剤や利尿剤としての効果があるそうです。 夏は爽やかなグリーン色の葉ですが、秋になると真っ赤に紅葉する姿が美しく、最近では観賞用に利用されることも多くなりました。こんもりとまとまった草姿も可愛らしい。また、枝先が白く色づく「アカプルコ・シルバー」などの園芸品種があります。 分類上、アカザ科コキア属から同科バッシア属に移されましたが、現在でも旧属名のコキアの名前で呼ばれることが多いようです。
■生育サイクル 春にタネをまいて夏〜秋に鑑賞し冬前には枯れてしまう一年草です。一度育てると、株の周囲にタネが自然にばらまかれて毎年勝手に生えてくることもよくあります。こぼれ種でよくふえます ■春にタネをまく 春にタネをまきます。発芽適温は15℃程度で、関西や関東の平地なら4月中旬から下旬がタネのまき時です。コキアは植え替えのときなどに根を傷めてしまうと、その後根づきにくい性質があるので、鉢やプランター、庭に直接タネをまいて間引きながら育てるか、ビニールポットにまいて、ある程度苗が育ったら土をくずさないようにそっと植え付けます ■株間を充分にとる 品種によって枝葉の茂り具合や草丈が違いますが一株でもかなりボリュームのある草姿になります。複数株植える場合は株と株の間のスペースをできるだけ広くとりましょう ■支柱を立てる 茎葉が大きく茂る割には、根の張りが小さく〜要するに地上部と地下部がアンバランス〜風や雨で倒れることがよくあります。大きく育ってきたら、株元に土を寄せてぐらつかないようにした上で支柱を立てます ■刈り込み 何もしなくても自然にまとまった姿になりますが、茎葉の生育が旺盛なので、適宜刈り込んで色々な形に仕立てることができます。ただし、刈り込み作業は秋の紅葉や結実などを考えると8月いっぱいくらいまでに終わらせた方がよいでしょう ■用土 水はけの良い土壌を好みます。じめじめした場所ではうどんこ病が発生することがあります。 ■肥料 肥料はあらかじめ土にゆっくりと効くタイプの化成肥料を混ぜ込んでおきます。その後生育に応じて適宜液体肥料などを追肥として与えますが、窒素分の多い肥料を与えると草姿が乱れますので気を付けましょう。 ’ア’からはじまる植物 アカザ科 育てやすい植物 |
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