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ウルシじゃないのでかぶれない

ニワウルシ(シンジュ)

ニワウルシ
科名:ニガキ科
学名:Ailanthus altissima
別名:シンジュ
原産地:北アメリカ
樹高:10m~20m
主な開花期:6月~8月

 

ニワウルシとは

中国北部原産の落葉樹です。ウルシと名前がついていますが、ウルシ科の植物ではなく、かぶれることはありません。日本には明治の初めに入ってきました。かつては街路樹や公園樹のほか、養蚕用に植えられ、全国に広がりました。枝がよく横に広がるので、緑陰樹としても適していたのでしょう。

タネによる繁殖が旺盛で、場所も選ばずによく育ちます。裸地で真っ先に繁殖する先駆植物のひとつです。山野や野原、空き地、公園、墓地や道路の中央分離帯など様々なところで野生化したものが見られます。環境ストレスに強く過度にタフなのですが、逆にそれがあだとなって「繁殖力が旺盛で色々と面倒になる、駆除しよう」的な扱いを受けています(侵略的外来生物)。現在では植栽することは通常ないでしょう。

姿・形

雄木と雌木がある雌雄異株の樹木です。 葉
葉、これで1枚
小葉
小葉の基部に不明瞭な出っ張りがある
樹高は10m~25mになり、勢いよく四方八方に葉を広げます。特に若木の生長スピードは早いです。

樹皮は灰色で、細かく浅く縦に裂けます。 葉っぱは小葉が集まってひとつの葉を形成する複葉で、全体の長さは40cm~1mです。葉柄をはさんで左右に小葉が並び、先端に1枚の細い頂小葉がつきます(つかないこともあります)。小葉は先端の尖った長卵形で、つけ根に近い部分に2~3コくらいの不明瞭なでっぱりがあります。似たような葉で迷った場合、まずここを見ると良いです。

主な開花期は6月~8月です。枝先から長さ10cm~20cmの花穂を出し、緑白色の小花をたくさんさかせます。果実は長さ4cmほどの平べったい長楕円形で、真ん中に平たい円形のタネが1コ入っています。果実は秋頃、熟す過程で赤みが強くなり、その時期は遠目から見ると花が咲いているようにも見えます。

材木はやや堅く、農具の柄などに利用されます。根や樹皮は漢方薬の原料とされました。

名前の由来

葉姿がウルシに似ていて、庭に植えられるのでこの名前があります。

属名のアイランツスは仲間のモルッカシンジュが現地(モルッカ諸島)の言葉で「アイラント(天の木)」と呼ばれていたことに由来します。種小名のアルティッシマは「非常に高い」という意味です。

前述のアイラント(天の木)がドイツ語で『ゲッターバウム(Götterbaum=神々の樹)』英語で「ツリーオブヘブン(treee-of-heaven=天国の木)」と訳され、日本ではシンジュ(神樹)の別名がつきました。神とは天に届くほど高くなるという意味合いです。実際は、勢いよくまっすぐに伸びる姿にちなんでいるのではないかと思いますが、どうなんでしょうか。

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