オボロヅキ(朧月:グラプトペタルム)の育て方

葉の色合いがおぼろな多肉植物

ベンケイソウ科 「お」」からはじまる植物 多肉植物・サボテン

オボロヅキ
科名
ベンケイソウ科
学名
Graptopetalum paraguayense
別名
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原産地
メキシコあたりとされる
大きさ
30cm
主な開花期
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耐寒性
つよいほう
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

肉厚の葉っぱを付ける多肉植物で、グラプトペタルム(属)の仲間です。日本には、昭和の初め頃に入ってきたとされています。関東より西の地域では、庭先や軒下などに植えられ、大きく茂っているものもよく見ます。斜面や石垣に植わっていることもありますが、垂れ下がるように伸びた姿は、とても見栄えがします。

葉っぱは先端のとがったスプーン状で、表側は少しくぼみます。表面は白粉で覆われており、葉色は白っぽい灰緑色になります。強い日射しや低温にさられると、淡いピンク色を帯びます。

茎ははじめ直立しますが、生長して長く伸びてくると、這ったり垂れ下がるようになります。葉っぱはぽろぽろと落ちやすく、下の方の茎はむき出しになります。株元からたくさん子株を吹いて茂ります。また落ちた葉っぱから新芽を吹くこともよくあります。

茎から花茎を伸ばし、その先端に数輪~10輪ほどの小さな星形の花を咲かせます。花色は白で、赤い斑点がぽつぽつと入ります。よく栽培されている園芸品種にブロンズ姫〔‘Bronze’〕があります。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え・さし芽 5月~7月

日常の手入れ

生長すると茎が長く伸びてうねり、全体のバランスが乱れます。伸びすぎた茎は思い切って短く切り戻し、仕立て直しを行います。

子株がたくさん出て密生すると風通しが悪くなり、株が蒸れて傷むことがあるので、混み合っている箇所があれば、子株を間引きます。

日当たり・置き場所

日当たり~半日陰でよく育ちます。暑さや寒さにも強く、霜や凍結に気をつければ屋外でも冬越しでき、水はけのよい場所なら地植えもできます。

植え替え、さし芽、葉ざし、仕立て直しなどの作業は生育旺盛な春から夏の間に行います。

水やり・肥料

乾燥に強い植物です。生育期(春~秋)は土が完全に乾いたら水を与えるようにします。冬はほぼ生長しないので、水やりは月1~2回程度、少量与えるくらいでよいです。厳寒期は断水してもかまいません。

肥料は植え替える際、ゆっくり効くタイプの肥料を土に少量混ぜ込んでおけば、それ以上必要ありません。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

水はけのよい用土が適しています。鉢植えなら、サボテンや多肉植物用の培養土が手軽です。2年に1回、新しい土に植え替えた方が元気に育ちます。

ふやし方

葉ざし

さし芽や葉ざしで増やすことができます。さし芽は仕立て直しの際に切り落とした頂点の茎葉や、間引いた子株の切り口を乾かして(3~5日ほど)土に挿します。寝かせておくと、茎が曲がって挿しにくくなるので、空鉢などに立てて乾かします。

葉ざしは葉っぱを付け根から手でもいで、土の上に寝かせます。付け根の部分が傷ついたり、途中で切れてしまった葉は根を出さないので、もぐ際に気をつけます。

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