ヤサシイエンゲイ

枝葉が神事に用いられる

サカキ

サカキ
科名:ツバキ(ペンタフィラクス)科
学名:Cleyera japonica
別名:榊【漢字表記】 ホンサカキ マサカキ
原産地:日本 朝鮮半島 台湾 中国
草丈:6m-7m
開花期:5月-8月

難易度バー バー バー バー バー (そだてやすい)
耐寒性バー バー バー バー バー (ふつう)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

サカキとは

サカキの葉
葉っぱ
サカキの果実 果実
フクリンヒサカキ
フクリンヒサカキ

日本(関東より西)、朝鮮半島、台湾、中国に分布する比較的温暖な気候を好む常緑性の高木です。枝は神事に用いる「玉串」として古くから利用されており、そういう点では日本人に馴染みの深い樹木のひとつではないかと思います。

葉は長さ10cmくらいの卵形でやや厚みがあり縁はぎざぎざがなくなめらか、色は深い緑色で表面にはツヤがあります。初夏になると白い小さな花を咲かせて、秋になると果実が黒紫色に熟します。

用途・由来

サカキの語源は「神と人間の境界にある木→境の木」や「常に葉が緑で栄える→栄える木」が転じて成ったと言われていますが、他にも諸説がありはっきりとはわからないようです。漢字では「木+神」で「」と書きますが、これはそのままで「神事に使う木」と言う意味です。 また、「賢木」と書くこともあります。

属名のクライエラはオランダの植物学者クライエルの名前にちなみます。

種類

葉に白い斑のはいるフクリンサカキなどが知られています。また、サカキの代用として神事に用いられることもあるヒサカキはサカキとは異なります(サカキ:ツバキ科サカキ属 ヒサカキ:ツバキ科ヒサカキ属)。

ヒサカキはサカキに比べていくぶん葉が小さめで縁に細かいぎざぎざがあります。葉が密につき芽吹きがよく、刈り込みにも耐えるので利用用途が広く、生垣や様々な形に仕立てて庭木に利用したりと、庭木ではこちらのほうをサカキの名前で扱うこともあります。

育て方

栽培カレンダー

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開花期
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剪定
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植え付け
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肥料
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日当たり・置き場所
半日陰の場所を好みます。耐陰性に優れているので日当たりにはあまり気を遣う必要ありません。逆に日射しが強く当たる場所は乾燥しやすいので避けます(土壌が湿潤なら問題ないです)。また、強い風の当たる場所は嫌います。自然の中では直射日光の当たらないスギやヒノキの下、落葉が堆積して適度な湿り気のあるような場所に自生しています。

水やり・肥料
冬に油かすと鶏糞を混ぜたものを与えます。腐植質に富んだ肥沃な土壌を好むので堆肥や腐葉土に少量の化成肥料を混ぜたものを与えても良いでしょう。

かかりやすい病気・害虫
カイガラムシとその排泄物からすす病が発生します。カイガラムシを駆除することですす病も予防できるので、見つけ次第ブラシなどでこすり落とすか薬剤を散布します。

植え付け・用土
植え付けは5月が適期です。耐寒性はありますが、十分に暖かくなってからの方が安全です。根は浅い位置に広く張るので植え付け後はしっかりと支柱を立てて根本がぐらぐらしないよう固定します。

湿潤で腐葉土などの有機質のがたっぷり入った肥沃な土壌好み、乾燥を嫌います。

ふやし方
タネまきとさし木でふやすことができます。

タネまきは秋に熟した果実からタネを採りだしてすぐにまきます。すぐにできない場合は乾燥しないように保存しておいて翌春にまきます。

さし木はその年伸びた新しい枝の中からしっかりした太いものを選んで10~15cmの長さに切り取り、用土に挿します。適期は7月~8月です。

手入れ
枝がさほど密生せずほどよくまとまるので刈り込まずになかば放任(間延びしたバランスの悪い枝を切る程度)で育てて自然樹形を楽しむことができます。

芽吹く力が強いので刈り込んである程度形を作ることができます。すでに目的の形に仕立てたものは樹形の輪郭に沿って飛び出た枝を刈り込んで樹形を保ちます。基本の刈り込みや不要な枝を切って整理する作業は3月中下旬か11月頃に行いますが、仕立てた樹形を保つための刈り込みは7月~8月と11月に行います。

ポイント
・半日陰の湿潤地を好む
・植え付けは春に気温が上がってからおこなう
・カイガラムシとスス病に注意

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