スタペリア
犀角(ヒルスタ)
科名
ガガイモ科
学名
Stapelia
別名
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原産地
南アフリカ タンザニア ケニア インド東部
大きさ
10cm~20cm
主な開花期
夏~秋
耐寒性
ややよわい
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

スタペリアの仲間は南アフリカやタンザニア、ケニア、インド東部に約90種が分布します。茎は四角い棒状で葉は退化して目立ちません。姿は一見するとサボテンの類のようですが、サボテン科ではなくガガイモ科の多肉植物に分類されます。見た目的に好みが非常に分かれる植物です。

花はヒトデ形で大きさは5cm~30cmと種によって異なります。色は暗紫色や紫褐色、黄色などで斑点や横紋の入るもの、花にびっしりと毛の生えるものなどもあります。一部の種類は生ものの腐ったような臭いを放ちハエなどの虫を誘い、産み付けられた卵が孵りウジが受粉を手助けします。

名前はオランダ人医師シュタペルにちなみます。

種類・仲間

- -内は読み仮名 〔〕内は学名 S.はStapeliaの略

犀角 -さいかく- 〔S.hirsuta:ヒルスタ〕

南アフリカのケープ地方原産で15cm前後の暗紫色の花を咲かせ、臭いに誘われてハエがたかります。花には産毛がびっしり生え、開花が進むと大きく反り返ります。

鐘楼角 -しょうろうかく- 〔S.leendertziae:レーンデルツィアエ〕 

南アフリカ原産、花は暗赤紫で径10cmほど、釣り鐘のような形をしています。

牛角 -ぎゅうかく- 〔S.variegata:ヴァリエガタ〕

南アフリカ原産。小型の種で花は径5cm前後、黄色っぽい地に暗紫色の斑点が入る。

王犀角 -おうさいかく- 〔S.gigantea:ギガンテア〕

南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア原産、花は径30cmにもなり、スタペリアの中では最大。黄色い花に暗紫の細い横紋がびっしりと入る。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 4月~6月
肥料 5月~7月 / 9月

日当たり・置き場所

気温が高くて生長している春~秋(生育期)は水、肥料充分に与えて日によく当ててしっかり育て、気温の低い冬(休眠期)は水や肥料を控えて耐えさせるのが基本的な栽培サイクルです。

生育期間は日によく当てますが、雨の当たらない場所が適しています。越冬温度は5℃~10℃、屋外での冬越しは難しいので冬は室内に取り込みます。

水やり・肥料

茎は多肉質で水分をたっぷり含み、過湿が苦手です。水のやり過ぎて根が腐って枯れることはありますが、水が足りなくて枯れることは少ないです。

生育期はぐんぐん生長し、根も伸びて水をよく吸うので土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。秋以降は気温の低下にともない生育も緩慢になるので水やりの回数を少なくして乾かし気味にします。真冬に気温が10℃を切るようなら水やりをストップし完全に休眠させ、徐々に気温が上がってきたら水やりを再開します。

肥料は5~7月にゆっくり効くタイプの化成肥料を施し、併せて月1~2回液体肥料を与えます。液体肥料は真夏を除いて秋まで与えます。

かかりやすい病害虫

カイガラムシがよく発生します。茎に付いたものはブラシのようなものでこすり落とします。

植え付けと用土

水はけのよい土が適しています。

ふやし方

植え替えの時、株分けでふやすことができます。

その他の画像

1.犀角(ヒルスタ) 2.犀角(ヒルスタ) 3.鐘楼閣(レーンデルツィアエ)のつぼみ