ダンギク(段菊)

クマツヅラ科 「た」からはじまる植物

ダンギク
この植物の育て方
科名
クマツヅラ(シソ)科
学名
Caryopteris incana
別名
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原産地
日本 朝鮮半島 中国 台湾
大きさ
高さ30cm~1.5m
開花期
7月~9月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

日本、朝鮮半島、中国、台湾などに分布する多年草で、日当たりのよい草原や岩場の斜面に群生します。日本では主に九州に分布し、対馬で多く見られます。暖地や平地では灌木のように茂って毎年花を咲かせますが、寒冷地では寒さで枯れてしまうこともあります。春にタネをまくとその年の夏から花を楽しむことができます。江戸時代の園芸書『花壇綱目』(1681)に記載されており、その頃から栽培されていたようです。花壇や鉢植えの他、切り花としても利用できます。中国では漢方薬の原料として用いられていました。

名前の由来

分類法によって、シソ科に入れることもあります。属名のカリオプテリスは「翼を持つ堅果」の意で、果実の形にちなみます。

品種

〔〕内は学名、C.はCaryopterisの略

ダンギクと同じように栽培されるものに、カリオプテリス・クランドネンシス〔C. × clandonensis〕があります。クランドネンシスは中国北部やモンゴル原産のカリオプテリス・モンゴリカ〔C. mongholica〕とダンギクの雑種で、ハナシキブ(花式部)とも呼ばれます。耐寒性に優れており、寒冷地でも育てやすいのが特長です。また、草花というより木に近いです。園芸品種に葉のフチに黄色い縁取りが入る’サマーソルベット’、濃い青紫色の花を咲かせる’キュー・ブルー’などがあります。

日本に自生する代表的な仲間にカリガネソウ〔C. divaricata〕があります。カリガネソウはキレイなブルー花で、花の形はダンギクとは全然違います。

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