ダレシャンピアの育て方

トウダイグサ科 「た」からはじまる植物

ダレシャンピア
科名
トウダイグサ科
学名
Dalechampia
別名
ケショウボク など
原産地
熱帯アメリカ
大きさ
1m(つるが2m~3m伸びる種もある)
主な開花期
6月~9月(気温があれば周年)
耐寒性
よわい(10℃、できれば13℃)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

〔〕内は学名、D.はDalechampiaの略

熱帯アメリカを中心に、およそ110種が分布する熱帯性の植物です。名前は植物学者ダレシャンに由来します。ピンクに色づく2枚の苞(ほう、葉の一種)が特徴的でかわいらしいです。鉢植えでの栽培が基本となり、冬は室内に取り込みます。

花の本体
花の構造

日本でも比較的よく見るのは低木のダレシャンピア・レーツリアナ〔D. roezliana〕です。メキシコ原産で日本には明治時代に入ってきました。丈は1m前後に生長し、初夏~秋の気温の高い時期に花を咲かせます。花の本体を包むように付くピンク色の苞が花びらのようにキレイです。花の本体は雌花、雄花、不稔性花群などで構成されており、本来の花びらはなく目立ちません。不稔性花序はタネを作る能力がない花のかたまりです。温室など一定の気温が保てる施設では、季節に関係なく花を咲かせます。ケショウボク、フウチョウガシワなどの別名があります。

もう一種、つる性のダレシャンピア・ディスコレイフォリア〔D. discoreifolia〕も鉢植えで出回ることがあります。つるは2~3mに伸び、アサガオのように支柱に絡ませて栽培します。 パープルウイングの名前で流通することもあります。

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

肥料 春~秋の生育期

日当たり・置き場所

強い日射しが苦手なので、直射日光を避けた明るい日陰で育てましょう。特に夏は日射しが強いので置き場所には注意します。

寒さには弱く耐寒温度は10℃前後です。13℃以上保てれば無難で、ぎりぎりでも8℃程度はほしいです。冬は室内の明るい場所に置いて育てます。

水やり・肥料

気温の高い時期は生長期でよく水を吸うので、春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬は寒さで生長も鈍いので、水やりの回数を減らして乾かし気味にしましょう。乾燥に比較的強い植物で、水のやり過ぎで過湿にならないように気をつけます。

生長期は肥料を切らさないことが肝心です。春に新芽が出てきたら、液体肥料を1週間から10日に1回の間隔で与えます。液体肥料は速効性なので、新芽の伸長を促してしっかりした枝を作るのに役立ちます。新芽の伸びが一段落して花が咲く頃~秋は2ヶ月に1回の割合で、株元に固形の肥料を置きます。固形肥料はゆっくり長く効きます。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

水はけがよく、腐葉土や堆肥などが入った肥沃な用土が適しています。

ふやし方

タネまきとさし木で増やすことができます。

タネまきは、花後にタネができるので、それを採って播きます。まき時は春から秋の気温の高い時期です。

さし木は初夏と秋が適期です。真夏のように気温が高すぎる時期は今ひとつ根が出にくいです。また、茎や葉を切ると出る汁に触れると、かぶれることがあるので注意しましょう。

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