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チューリップ Tulipa gesneriana
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[科名]ユリ科 春に咲く花壇の花の代表格の植物のチューリップ。育てやすく種類もたくさんあるので昔から人気の高い植物の一つです。花色は、赤、白、黄色、紫などがあり、花の形も様々です。最近では野生の品種に近い小型のチューリップにも人気があります。球根性の植物で毎年球根を買い換えた方が立派な花が咲きます ![]() |
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主要な種類と特長 ※〔〕内は略号:英語表記
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■一重咲き早咲系〔SE:Single Early〕 全体的に小型で草丈は25cm内外です。開花期は3月下旬から4月上旬 ■八重早咲系〔DE:Double Early〕 草丈は25cm内外で花は八重咲き。開花期は3月下旬から4月上旬 で色数は豊富です ■メンデル系〔M:Mendel〕 開花期は4月上旬から中旬。草丈はチューリップの中では中くらい ■トライアンフ系〔T:Triumph〕 花は大きく草丈も高いので切り花に向き、花色も豊富で用途が広くチューリップの中核的な存在の系統 ■ダーウィン・ハイブリッド〔DH:Darwin Hybrid〕 性質が丈夫で球根もよく増えるので花壇上や切り花に向き、広く栽培されています。チューリップの中では大型で高さは70cmくらいになります。中生種 ■ダーウィン系〔D:Darwin〕 高さは40から50cm。花壇、切り花用として日本で一番多く栽培されているもののひとつでしょう。開花は4月下旬から5月上旬 ■ユリ咲き系〔L:Lily-flowerd〕 花びらの先端がとがって反り返るのが特長です。球根が太りにくい性質があります ■コテージ系〔C:Cottage〕 草丈が高いものが多い。ウイルス病に弱いのが難点 ■レンブラント系〔R:Rembrandt〕 絞り咲きなど、変わった色彩のものが多い。突然変異でできたものが多く性質はやや弱め ■パロット系〔P:Parrot〕 一重咲きの突然変異種で花のフチが切れ込み大きく波打ちます。性質は弱く、ウイルスにかかりやすい ■八重遅咲き系〔DL:Double Late〕 豪華な感じの大輪の花。その花の形からボタン咲きチューリップとも呼ばれます ■カウフマニアーナ〔K:Kaufmanniana〕 原種(人の手を加えられていない野生の品種・栽培植物を育成する元となった野生品種)カウフマニアーナとその雑種をひっくるめた系統。花は3月上旬から咲く極早生 ■フォステリアーナ〔F:Fosteriana〕 原種フォステリアーナとその雑種の系統。花は4月上旬から咲く早生 ■グレイギー〔G:Greigii〕 原種クレイギーとその雑種系統。花は4月中旬から咲く ■その他の原種と雑種〔OS:Other Species〕 まだ園芸植物として広く栽培されてなかったり分類の進んでいない原種や雑種。改良されていない野趣のある風情がよく、山野草のような風情のあるものやマイナーだがかわいらしいものがある。最近は原種チューリップの名前でよく出回るようになりました |
チューリップの由来
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■名前の由来 チューリップの学名Tulipa gesneriana(トゥーリパ・ゲスネリアーナ)のトゥーリパはトルコでターバンを意味する「ツルバン」からきています。これは16世紀にトルコ駐在の神聖ローマ帝国大使がチューリップを見て、花の名前を現地のトルコ人に訊ねたときそのトルコ人は花の形のことを聞いているのだと勘違いして「ツルバン」と答えたのが始まりだといわれています。またそれを大使は花の名前と認識して記しました。ですからそもそも属名の「トゥーリパ」は誤用から名付けられたと言われています ゲスネリアーナは植物学者のゲスナーの名前からきており、この人はチューリップを初めて絵・文章で記録した人物です。 ■チューリップ狂時代 オランダを中心にヨーロッパの上流階級で異常な人気が出て、チューリップの球根がとんでもない高値で取り引きされるようになりました。珍しい球根がビール工場と交換されたという逸話も残っています。チューリップが投機対象となり、巨万の富を得るものもいれば倒産するものも続出し、異常な過熱ぶりを見せましたが市場の崩壊によりあっという間に沈静されました。1634年〜1637年というたった4年の短い期間に起こったこの出来事を「チューリップ狂時代」といい現在でも歴史の1ページとして語り継がれています。 ■日本での生産は大正時代 チューリップが日本に紹介されたのは江戸時代末期、本格的に生産が始まったのは1919年(大正8年)新潟県の新津市小合地区(当時は小合村)とされています。現在でも新潟県のチューリップの生産は盛んで、日本で第2位の生産量を誇ります。ちなみに生産量1位は富山県です。チューリップは富山県と新潟県の県花でもあり、そこからもこの2県にとって古くから馴染み深いものであることが伺えます |
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