ハートカズラの育て方
ガガイモ(キョウチクトウ)科 学名:Ceropegia woodii用途 鉢植え 南アフリカ東南部原産のつる性常緑多年草で、1~2cmのハート型の葉がつるを挟んで左右に1枚ずつ、等間隔に付きます。細長いつるは同じ太さのまま伸びていき生長がよいと2m近くの長さになります |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
つるが長く伸びすぎたら、適宜短く切り戻します。置き場所を移動させる際など、長く伸びた茎をどこかに引っかけてしまい、葉を切ってしまうことがあるので、扱いには注意しましょう。
日当たり・置き場所
春~秋はベランダや屋外の風通しがよく、日のよく当たる場所が適しています。あまり風の強い場所だと細いつるが切れてしまうことがあるので注意が必要です。
強い日射し好むので、一年を通して直射日光の当たる場所で育てるのが理想的です。夏の直射日光も馴れれば問題ありませんが、葉焼けなどが不安な場合は夏は明るい日陰で育てます。また、夏に暗い室内から屋外の日当たりに移す場合、いきなり直射日光の当たる場所に置くのは避けましょう。
ある程度の耐陰性もあるので、レースのカーテン越し程度の日射しが確保できれば充分育てられます。ただし、日の射さない日陰では葉が落ちてしまいますので好ましくありません。
耐寒温度はおよそ3~5℃ですが、草姿を美しく保つには8℃前後の気温を保ちましょう。冬は室内の日のよく当たる場所に置いて育てましょう。
水やり・肥料
葉が肉厚で乾燥に強いですが、逆に過湿に弱いです。水のやりすぎで過湿状態になると、茎がちぎれてしまったり、根や根茎が腐ってしまいます。春から秋の生育期にかけては土の表面が乾いてから水をあげるようにしましょう。秋からは気温の低下とともに水やりの回数を減らし、真冬は土の表面が乾いて数日経過してから水を与えるようにし、乾かし気味に管理します。ただし、極度に乾燥させると水切れを起こし葉色が悪くなるので注意しましょう。また、乾燥する時期には葉に霧吹きで水をかけてあげましょう(カイガラムシ発生の予防にもなります)。
肥料が多いと根腐れを起こしてしまうので、肥料は控えめにします。春から秋の生育期間中に月1回程度ごく薄い液体肥料を少し与える程度にします。
用土
水はけの良い土が適しています。赤玉土6:腐葉土2:パーライト2の割合で混ぜた土を使います。
植え替え・植え付け
鉢の中が根でいっぱいになってきたら植え替えを行いましょう。根詰まりを起こすと葉が落ちることがあります。植え替えの適期は5~7月です。水はけと通気性をよくするため、植える前に鉢底から1/4くらいの深さまで軽石や砕いた発泡スチロールを敷いておきましょう。鉢を大きくしたくない場合は株分けを兼ねた植え替えを行います(下記の植え替えの項を参照)。
ふやし方
株分け、さし木でふやすことができます。
さし木はつるを3~4節切ってさし穂とし、用土を入れた鉢に挿します。一度にたくさん挿す場合、さし穂の上下がわからなくなってしまうことがあるので気を付けましょう。
鉢が根茎でいっぱいになった場合は株分けを兼ねた植え替えを行います。鉢から抜いた株は2~3に分けてそれぞれを鉢に植えます。株分け直後は乾燥気味に保ち、徐々に水やり回数を増やしていって通常の管理に戻します。
茎の節からムカゴが発生した場合、葉を3節以上付けた状態でムカゴを切り離し、ムカゴの頭が土の上にでるくらいの深さに植え付けます。
かかりやすい病害虫
風通しが悪く、乾燥した状態でカイガラムシが発生します。早めに薬剤を散布して駆除しましょう。茎が細くて葉が小さいのでこすり落とすなど、物理的な手段ではやや駆除しづらい。風通しをよくし、乾燥するときは霧吹きで水をかけるなどして、発生しづらい環境を作り予防することが大切です。
まとめ
水をやりすぎない
日によく当てて育てます
冬越しは3℃~5℃、できれば8℃前後
関連するページ
・ハートカズラとは・ガガイモ科
・観葉植物