カラフルなキク
ハナワギク
科名:キク科学名:Chrysanthemum carinatum別名:サンシキカミツレ原産地:モロッコ草丈:50cm-70cm開花期:4月-6月難易度 ふつう |
ハナワギクとは
野菜でおなじみシュンギクの近縁種で、秋にタネをまいて翌年の春に花を咲かせその後枯れる秋まき一年草です。花は一重咲きで芯の部分を縁取るように輪(蛇の目模様)ができるので「ハナワギク」の名前があります。元となる野生の品種は白い花びらに黄色い輪ができますが、園芸種では花びらが赤やピンク、黄色になり蛇の目の部分も黄色と赤の2重になるなどカラフルです。いろいろな花色のものを植えると非常に賑やかで楽しい花壇が演出できます。
色とりどりの花
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育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
タネまき |
タネまき |
肥料 |
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所でよく育ちます。有機質がたっぷり入った肥えた土が適するので、腐葉土や牛糞を混ぜた土で育てます。
霜や寒風が強いと株が傷んだり枯れてることがあるので、冬は霜よけや保温が必要です。しかし、ハナワギクは冬に一定の低温に合わないと春になっても花茎が伸びずに花が咲かないことがあるので、平地では12月頃まで自然の寒さの中で育てます。その後、花壇に植えているものは寒冷紗†を用いて霜よけ・保温を行い、苗の場合はベランダなど霜の当たらない暖かい場所に移動させます。
†寒冷紗 細かい網目状に編まれた布生地で防寒や防風、遮光(日射しを調節する)などに利用します。
かかりやすい病気・害虫
特にありません。
ふやし方
花壇に直接タネをまいても良いですし、あらかじめ苗を作ってから植え付けても良いでしょう。鉢植えにするよりも花壇に複数株を植えて色とりどりの花を楽しんだ方が賑やかでハナワギクの良さを引き出すことができます。
手入れ
上には良く伸びますが、枝数があまり増えず横に広がらないので摘心(茎の先端の芽を摘みとること)を行います。 摘心することで枝数が増えてたくさんの花を咲かせます。
秋の摘心
本葉が7~8枚の頃、最頂部の芽を摘み取ります。そうすると茎の脇から芽(わき芽)が3本ほど伸びます。
春の摘心
春にわき芽が生長して葉が7~8枚になったときその先端を摘み取ります。摘心したそれぞれのわき芽からさらに3~4本のわき芽が出てきますので、最終的に一株で10本前後の茎が生長します。
ポイント
・秋と春に摘芯する
・耐寒性は多少あるが、霜や寒風に注意
・日当たりを好む