つるで這ったり壁をよじ登ったり
ヘデラ(アイビー)
ヘデラ ヘリックス |
科名:ウコギ科学名:Hedera別名:キヅタ原産地:ヨーロッパ 北アフリカ アジア草丈:つるが長く伸びる栽培難易度:
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ヘデラ(アイビー)とは
北アフリカ、ヨーロッパ、アジアに8種が分布する常緑のつる性樹木です。這うように広がったり、枝の節々から気根を出して壁や樹木にくっついてよじ登ります。観葉植物から公共緑化にいたるまで、非常に用途の広い植物です。
ヘデラの名前はギリシア語のヘドラ(葉が密生する)に由来し、その草姿に由来します。関係ありませんが、ヘドラには「座る」という意味もあります。それとは別に、ツタの古代ラテン語名に由来するという説もあります。
種類
〔〕内は学名、H.はHederaの略ヘリックス〔H. helix〕
ヘデラの代表、かつ基本種です。日本には明治時代末に入ってきました。和名はセイヨウキヅタ、英名はイングリッシュアイビーです。生長すると高さは数十mに達します。秋に花を咲かせて翌年の夏に果実が熟します。少なくとも500以上の園芸品種があり、葉の形・大きさで7~8タイプに分類されます。ヘリックスは元々変異の出やすい種で、それゆえバラエティーが多いとされます。葉形をはじめ、葉の大きさや模様、生長速度など品種により様々で、TPOや好みに応じて使い分けることができます。
カナリエンシス〔H. canariensis〕
カナリー諸島・北アフリカ原産で、和名はカナリーキヅタです。葉はハート型で長さ20cm前後になり、ヘリックスよりもずいぶん大きいです。オカメヅタの名前でも広く親しまれています。寒さに当たると赤褐色に色づきます。
葉にクリーム色の模様が入るヴァリエガタ〔'Variegata'〕も広く普及します。こちらは、寒さに当たると主にクリーム色の部分が紅色に色づきます。どちらも平面・壁面緑化によく利用されます。ヘデラの中ではやや寒さに弱く、寒冷地での植栽は不向きです。
キヅタ〔H. rhombea〕
日本、朝鮮半島、台湾原産で生育は非常に旺盛で、生長すると40m近く伸びます。名前は「木本性のツタ」という意味ですが、ツタはブドウ科の植物で分類上は近くないです。
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観葉植物の仲間