ヘリオトロープの育て方
ムラサキ科 学名:Heliotropium arboressens用途 鉢植え 露地植え 花色と草姿からキダチルリソウ、花の芳香とその利用からコウスイボクの別名があります。花には芳香があり、古くは香水の原料として利用されていました。主な開花期は春から夏で、茎の先端に紫や白の小さな星形の花がまとまって咲きます |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
春から秋まで長期間花を咲かせるので枯れた花はこまめに取り除いて、常に株をきれいな状態にしておきましょう。大きく育ってくると茎がぐにゃりと曲がって不格好になってしまうことがありますので、支柱を立ててまっすぐと伸びるようにし、まとまった草姿になるようにしましょう。
花の一通り咲き終わった後に伸びた枝を半分くらいの長さにカットすると、新たに芽が出てきて再び花を楽しむことができます。開花期間中は、長く伸びた花の終わった茎はこまめに切り戻すことが花を長く楽しむコツです。
日当たり・置き場所
日当たりが悪い場所で育てると、株全体が間延びしてひょろひょろした姿になります。また、花つきが悪くなったり、咲いても花色が薄くなります。春から秋にかけては屋外やベランダの良く日の当たる場所で育てましょう。ただし、暑さを嫌がりますので真夏だけは風通しの良い明るい日陰に置いて育てるようにしましょう。
秋までと割り切って考えるのなら、花壇でも育てられます。翌年も花を咲かせたい場合は、鉢植えで育て、霜の降りる前に室内に取り込みます。寒さがさほど厳しくなく冬の夜間でも5℃以上気温が保てるならベランダや軒下でも冬越しが可能です。ただし霜に当たると枯れてますし、寒風にさらされると株が傷みます。
水やり・肥料
水を好む植物です。春~秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水切れをおこすと生育期でも生長がストップし最悪の場合下の方の葉っぱが全部落ちてしまいます。特に真夏に日当たりの良い場所に置いていると、そのような状態になることが多いので注意が必要です。冬はあまり育たないので水やりの回数を減らして乾かし気味にしましょう。
肥料は、植え付ける前に土にゆっくりと効く粒状の肥料を土の中に混ぜ込みます。生育期は花が咲き続けるので肥料は不可欠です。春~秋にかけて1週間に1回液体肥料を与えます。暑さが苦手で夏は生育が衰えて花が咲き止むので、そのときは肥料をストップします。
用土
水はけが良い土が適します。赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土か、市販の草花培養土を使用します。
植え替え・植え付け
鉢の底から根が出てくるような状態になっていると根づまりをおこす可能性があるので植え替えを行います。小さな鉢で育てていると1年で、大きめの鉢で育てていても2~3年に1回の割合で植え替えは必要です。植え替えの適期は花の終わった9月~10月頃がよいでしょう。鉢から抜いた株はまわりの土を3分の1くらい落としてからひとまわり大きな鉢に新しい用土で植え替えます。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は9月頃です。
手順
1.枝の先端を5~6cmくらいに切り取ります
2.切り取った枝を水に挿し、1時間ほど吸水させます
3.バーミキュライトを入れた鉢に挿します
4.根が出るまで乾かさないように明るい日陰で管理しましょう
根の出る適温は20℃前後で、1ヶ月かかります。春にもさし木を行うことができますが、春は花の咲く時期なので花を観賞したいのであれば秋の方がおすすめです。ただ、秋もあまり遅くに行うと発根しないので9月中に行いましょう。
根が出たら1本ずつを小さな鉢に植え替えて、茎が伸びてきたら枝数を増やすために先端の芽を摘んで、わき芽を出させるようにします。
かかりやすい病害虫
気温の高い時期に乾燥すると、ハダニが発生します。早めに薬剤を散布して駆除します。
まとめ
水を好みますので水切れさせないようにします
花後に切り戻しを行うようにすると長期間、花を楽しめます
日当たりの良い場所で育てます
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