枝を埋めるように咲く
ペトレア・ヴォルビリス
アルビフロラ |
科名:クマツヅラ科学名:Petrea voiubilis別名:パープルリース原産地:メキシコ 中米つる長:10m-20m開花期:7月-10月(気温があれば周年開花)難易度 (ふつう) |
ペトレア・ヴォルビリスとは
花びらが散った後に残る萼 ヴォルビリス |
ペトレア(ヤモメカズラ)属は中南米を中心に約30種がありますが、その中でもヴォルビリスは日本でも鉢植えなどで出回る比較的一般的な種です。
メキシコ、中米に分布する常緑性のつる性低木で、枝は細くてたくさん枝分かれして弓状にしなり枝先に紫色の花を房状に咲かせます。その姿からパープルリースの別名があります。花自体の寿命は長くないですが、花びらが散った後にも星形の淡い青紫色の萼(がく)が残り長期間その美しさを楽しむことができます(この残った萼は果実が飛散するとき、プロペラのような役割をするそうです)。
葉の表面がざらざらしており紙ヤスリのようなのでサンドペーパー・バイン(バインは’蔓’の意味)という英名もあります。紫花以外に白花のアルビフロラもあります。
ペトレアは18世紀イギリスの植物学後援者ペトレの名前に由来します。
育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え替え |
肥料 |
日当たり・置き場所
日当たりを好むので、冬以外は戸外の日のよく当たる場所で育てます。日当たりが悪いと花が咲きません。
低温下で葉が落ちる
常緑性の植物ですが、低温下では葉を落としてしまいます。ある程度の耐寒性があるので、葉を落とした状態でも霜に当てなければ0℃程度まで植物自体は枯れずに耐え、春に暖かくなると芽を出して復活します。冬にも葉を落とさずに育てるのならば10℃程度の気温が必要です。どちらにしても冬は室内の日の差し込む明るい場所に取り込むか、霜の当たらないベランダなどに移動させた方が無難です。
水やり・肥料
春~秋の生長している時期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾かしすぎないように注意しましょう。冬は寒さで生長が鈍るのでやや乾かし気味にします。
春~秋の生育期は2週間に1回程度液体肥料を与えます。固形の肥料を使う場合は2ヶ月に1回が目安です。冬は寒さで半ば休眠状態なので、肥料は必要ありません(ただし、気温が十分確保できて冬でも新芽が出てくる場合は液体肥料を与えます)。
かかりやすい病気・害虫
春~秋にかけてハダニが発生します。乾燥した環境で発生しやすいので水やりの際、葉にもたっぷりと水をかけるか、こまめに葉の表裏に霧吹きで水をかけます。
植え付け・用土
植え替えは春の生長が始まる直前に行います。3月下旬から4月が適期です。水はけがよく、やや湿り気を保てる用土が適しています。
ふやし方
さし木でふやすことができます。高温期なら随時可能です。比較的葉っぱが大きくそこから水分がどんどん出ていくので、根が出るまで乾かさないように注意しましょう。
手入れ
混みあった枝を切ってすっきりさせたい場合は、春の生長が始まる直前に行います。植え替えと同時に行うとよいでしょう。
ポイント
・耐寒性はあるが、10℃程度保てたほうが無難
・ハダニに注意
・植え替え、剪定は春に行う
関連するページ
クマツヅラ科つるが伸びる植物