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夏の定番、太陽の花

ヒマワリ

ヒマワリ
科名:キク科
学名:Halianthus annuus
原産地:北アメリカ
別名:サンフラワー 向日葵(漢字表記)
樹高:30cm-3m
主な開花期:7月-9月
難易度:バー バー バー バー バー(育てやすい)

くわしい育て方

ヒマワリとは

北アメリカのテキサスやカリフォルニアを原産地とし、野生のものは60種ほどが知られています。中には地下に球根のようなものをつくったり、毎年花を咲かせるものもありますが、ほとんどは芽が出て花が咲いてタネができた後に枯れてしまう一年草です。ヒマワリというと大きな花を連想しますが、野生種はさほど大きな花を付けず、現在の大輪のものは品種改良によってつくられたものです。日本に入ってきたのは1666年と言われています。

姿・形

俗に言う花びらの部分は「舌状花(ぜつじょうか)」と呼ばれ雄しべをもっていません。黒っぽい中心の部分は「筒状花(とうじょうか)」と呼ばれこちらは雄と雌の両方の機能を持っており、咲いた後にタネができます。この花びら一枚一枚が独立したひとつの花で中心部分の筒状花も小さな筒状のものひとつひとつが独立した花です。ですから、大きな一輪の花に見えるものは実際には形と機能の異なる2種の小さな花がたくさん集まってひとつの形をつくっているといえます(別にこれはヒマワリ特有のものではなく、キク科の植物に多く見られる形状です)。

名前・由来

ヒマワリの属名ヘリアンツスは「太陽」と「花」という意味を持つ2つの言葉からなっており、英名は「サンフラワー」、和名では「向日葵(ヒマワリ)」「日輪草(ニチリンソウ)」「日車(ヒグルマ)」などと呼ばれ、どの名前も太陽に由来します。また、ヒマワリは太陽の動きに合わせて花がそちらの方を向くと言われていますが、実際はそのようなことはなく、.若い枝や小さなつぼみは太陽の方を向いて回ることもありますが咲いた花は一方向を向いておりそのような動きはしません(特に日照を遮るものがなければ花は東を向くようです)。

品種・仲間

「太陽のような形をした草丈の高い夏に咲く黄色い花」、という固定観念が強いですが品種改良によってできた草丈10cmほどの鉢植え向きの品種もあります。また、花色も黄色以外にレモン色やえんじ色、花の咲き方も一重だけでなく八重の品種などもあり思っているよりもバラエティーに富んだ賑やかなものだと言うことがわかります。

ヒマワリは作物としても重要な植物で花の直径が30cm以上で草丈が4m近くになるロシア(品種名)はタネに20~30%もの脂肪分が含まれており、ヒマワリ油を採取するために世界で広く栽培されています。また、油を絞った後のタネは石けんなどの原料に、茎は紙の原材料に、葉は飼料にするなど油以外にも無駄なく利用用途の広い作物のようです。地中にできる塊茎を食用とするキクイモ(ヘリアンツス・ツベロスス)もヒマワリの仲間です。

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