ヒメノカリスの育て方
ヒガンバナ科 学名:Hymenocallis 用途 鉢植え 露地植え 花姿は特徴的で、中心部分は薄い膜を張ったようになり、中心から放射状に細長い花びらを伸ばします。色は白や淡い黄色で、よい香りがするものもあります。葉は細長くてやや幅のある楕円で、地際から数枚伸ばします |
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開花期 |
球根植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
翌年も花を咲かせるために枯れてきた花はこまめに摘み取りましょう。
球根は凍らせてしまうと枯れてしまうので、花が終わって葉が半分以上枯れてきた頃に球根を掘り上げます。風通しの良い場所で陰干ししてまわりの土や枯れた葉をよく落とし、乾いたバーミキュライトやおがくずを入れた鉢や袋に球根を入れ、植え付け時期が来るまで凍らないような場所で貯蔵します。暖地(霜の降りない地域)ではそのまま掘り上げず越冬できます。
鉢植えの場合は掘りあげてもよいですし、そのまま鉢ごと凍らない場所に置いてもよいです。
日当たり・置き場所
真夏以外は日当たりの良い場所で育てます。真夏は半日陰の場所に鉢を移動するか、地植えの場合は日除けネットや、たてずを使用して直射日光が当たらないように工夫しましょう。直射日光を避けるのは、強い日射しで葉っぱが傷んでしまうからです。葉っぱが傷むと球根の肥大など、その後の生育に支障が出ることがあります。
寒さに弱いので、暖地以外では球根は掘り上げて貯蔵します(「季節・日常の手入れ」を参照にしてください)。
水やり・肥料
過湿を嫌い、土がじめじめの状態が続くと球根が腐ってしまいます。水は土の表面が完全に乾いてから、たっぷりと与えるようにしましょう。ただし、開花期間中は水をよく吸い、水切れをおこすと花もしおしおになってしまうので注意しましょう(水の量ではなく、水やり回数を増やす)。
肥料は植え付ける際にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込んでおきます。追肥は芽が出て葉が枯れてくることまで、液体肥料を月1回の割合で与えます。それ以上の肥料は与える必要ありません。肥料が多いと逆に球根が腐ります。
用土
水はけの良い土を好み、粘土質の土壌ではよく育ちません。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
球根を掘り上げずに栽培する場合は、分球をかねて5年に一度を目安に掘り上げて植え替えます。
球根の植え付けは気温が充分に上がる4月の下旬以降に行います。球根に枯れた根や茶色くひからびた皮が付いている場合はキレイに掃除してから植え付けます。植え付ける深さは球根の頭が地面に出るくらいの浅植えにします。地植えの場合は15cm間隔、鉢植えの場合は7号鉢(直径21cm)の鉢に1球が目安です。
ふやし方
親球の周りに自然に子球が発生します。球根を掘り上げた際、小さな球根が確認できます。一年目の子球はまだ育つ力が弱いので、親球からはずさずに2~3年親球につけたまま充分大きくなった子球を手ではずして貯蔵しておき、翌年に植え付けます
。
かかりやすい病害虫
球根にネダニが付くことがあります。
まとめ
暖地以外では毎年秋に掘り上げて貯蔵します
過湿と寒さを嫌います
6月~9月は直射日光の当たらない場所で育てます
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