ヒソップの育て方
シソ科 学名:Hyssopus officinalis 用途 鉢植え 露地植え ヨーロッパ南部~アジア西部、地中海沿岸に多く分布するハーブで、毎年花を咲かせる多年草です。葉が細長くてツヤがあり、ミントのような清涼感があるのでヤナギハッカの和名があります |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え替え |
タネまき |
肥料 |
春か秋にタネをまくと、梅雨時期~秋に花を咲かせます。多年草なので、一度植えると数年花を楽しむことができます。多湿に弱い性質ですが、言い方を変えると乾燥に強いと言え、育てる環境によっては利点ともなります。
利用・収穫
葉にはちょっぴりの苦みとミントのような爽やかな香りがあります。葉を乾燥させて利用する場合、枝ごと刈り取って束ね、日陰で逆さにつるして乾燥させます。開花前が適期です。生で葉や花を使う場合も、花が開ききる前のものを収穫します。主に料理の香り付けなどに用います。食材との相性は幅広く、油っぽい肉料理、野菜類、豆類、チーズ類などに合います。
季節・日常の手入れポイント
暑さ、寒さにもよく耐える丈夫な植物ですが、唯一じめじめした湿気(多湿)を苦手とします。しかも細かい枝がよく茂る、どちらかというと蒸れやすい草姿をしています。蒸れてしまうと下の方から葉が枯れてきて、全体の生育も悪くなります。梅雨時期~夏は混みあった場所の枝を根元から切り落として、花が咲き終わった枝はこまめに切り戻すようにし、株の中まで充分風が通るようにしましょう。風がちゃんと通ることで、余計な湿気もたまらないようになります。冬前に20cmほどに刈り込むと、翌春の枝の伸びがそろい姿良くなります。
日当たり/置き場所
日当たりの良い場所が適しています。暑さや寒さには強いですが、寒冷地で地面が凍結するような場合は、株元を腐葉土で覆う程度の防寒をした方がよいでしょう。それ以外は日よけや防寒など特別な管理をする必要はないです。ただ、高温多湿には気をつけてください。
水やり・肥料
多湿に弱いので水はやりすぎないよう、土の表面が乾いてから行うようにします。地植えの場合、一度根付いてしまうと、炎天下が続くようなことがない限り、水やりをしなくても育ちます。
肥料は地植えの場合、植え付ける際に堆肥を混ぜ込んでおき、追加として5月-6月に粒状の化成肥料を少量株元にばらまきます。鉢植えのものは5月-6月の間、液体肥料を1週間に1回程度与えます。
用土
水はけのよいアルカリ土壌を好みます。
赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜた土を用います。地植えの場合、植え付ける前に苦土石灰を土に混ぜ込んでおきます。
植え替え
地植えの場合は植えっぱなしでかまいません。鉢植えの場合、鉢の中が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えます。植え替え、植え付けの適期は4月。
苗を鉢植えにする場合、4~5号鉢(直径12cm-15cm)に1株、庭やコンテナに複数植える場合は20cm-30cm間隔で植え付けます。ある程度横にも茂るので間隔は広めにとります。
ふやし方
タネまきとさし木でふやすことができます。
タネまきの適期は春3月~5月、秋9月~10月です。タネは非常に細かいので重ならないように注意して蒔き、土はかぶせません。発芽まで土を乾かさないようにし、芽が出たら混みあった部分を間引いて苗を育てていきます。本葉が4~5枚になった頃に鉢や庭に植え付けます。
さし木の適期は6月-7月、今年伸びた枝を10cm前後に切り、1時間ほど水に挿して吸水させた後、土に挿します。直射日光の当たらない日陰で乾かさないように管理すると2~3週間で根が出て来ます。さし木後1ヶ月くらいし、根がある程度出ていたら鉢や庭に植え付けます。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
多湿に弱いので、水やりは回数を控えて乾かし気味に
枝が混みあってきたら適宜間引いて、風通しを良くする
関連するページ
ヒソップとはシソ科の植物
ハーブ・野菜