燃えるように色づく葉
ヒマツリ(火祭:クラッスラ)
科名:ベンケイソウ科学名:Crassula ‘Himaturi’原産地:園芸品種草丈:10cm~20cm難易度 やさしい |
ヒマツリ(火祭:クラッスラ)とは
クラッスラの園芸品種です。秋以降に紅葉して赤く色づいた葉っぱが美しく、強健でとっつきやすいので、広く出回っています。
葉っぱは先端がややとがったヘラ状で、スプーンのように内側が少し湾曲します。主な生長期は春から秋です。夏頃に茎の先端あたりから花芽を出して、ぐんぐん上に伸びていき、秋に小さな白花がまとめて穂状に咲きます。花穂を出した茎はそれ以上は伸びず、株元近くにある葉の付け根から芽を吹いてふえていきます。生長してたくさんの茎葉を付けた大株は紅葉したとき見事です。
紅葉がキレイで似た仲間に、アカオニジョウ(赤鬼城:Crassula fusca)、モミジマツリ(もみじ祭)、リンゴヒマツリ(りんご火祭)などがあります。
育て方
栽培カレンダー1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え替え・さし芽 |
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所でよく育ちます。日照不足や肥料、水が多いと葉色が悪くなったり、茎がひょろひょろに間延びし、葉の厚みも薄くなります。
寒さや暑さに強く、寒冷地以外では屋外でも冬越し可能です。気温の低い時期にあまり雨に当てないほうが良いですが、それが原因で激しく傷むことはないです。
水やり
水は乾いてから与えるようにします。肥料は土にあらかじめごく少量混ぜておけば、追加は特に要りません。用土はサボテン・多肉植物用の培養土など水はけのよいものを用います。
ふやし方
さし木が手軽です。先端から葉っぱを数枚付けた状態で茎を切り取り、土に挿します。切り戻した際に出た茎をそのまま用いても良いでしょう。2週間くらいは水をやらずに乾燥状態にし、その後徐々に水やりを始めます。
手入れ、など
仕立て直し
茎が間延びしてしまった場合、短く切り戻って仕立て直します。そうすると下の方から新たな芽を吹いてバランスよく茂るようになります。適期は春から夏前です。
キレイに紅葉させるには
秋以降に葉っぱを鮮やかに赤く色づかせるためには、低温と乾燥、十分な日射しが必要です。夏は十分な日に当てていても葉っぱはグリーンですが、それで正常です。
ポイント
日当たりの良い場所で、肥料と水を控えめにして育てるのがコツです。水や肥料を控えめにして育てることを、『締めて作る』と言います。火祭は一年を通して締めて作った方が葉色も姿も美しく育ちます。
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