ポインセチアの育て方
トウダイグサ科 学名:Euphorbia pulcherrima 用途 鉢植え 派手に色づいた花びらに見える部分は葉っぱです。本当の花は茎の頂点に付くつぶつぶ状のもので、花びらは持ちません。ポインセチアは日の長さや気温など条件が揃うと茎の先端に花をつけて、葉っぱが色づきます |
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開花期 |
植え替え |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
冬越しできた株の切り戻し
花を一通り楽しんだ後、株の冬越しに成功したら、4月の中頃(下葉が落ちて鑑賞価値がなくなったら、1~3月でも可)に下から2~3節を残して切り戻しをおこないます。そうすることで、新芽が元気に伸びてきて、バランスのよい草姿になります。そのまま切り戻しをせずに放っておくと上の方の枝から芽が出てきてバランスの悪いものになります。
キレイに色づかせる短日処理
ポインセチアは短日植物のため、日の当たる時間が12時間以下にならないと花が咲かない性質を持っています。そこで、9月以降は光の当たる時間を調節してやることが重要な作業になります。夜の人工照明は禁物です。9月下旬から40日間は、毎日欠かさず17時~朝8時まで、段ボールなどをかぶせていっさいの光を遮るようにします。(この作業を「短日処理」といいます)。そのかわり、日中は良く日に当てること。ここでは目安として40日間と書きましたが、面倒でなければ葉の色が完全に色づくまでやった方が確実です。
この作業をしなくても、葉は色づきますが、売られているように立派なものは期待できません。短日処理は根気のいる作業ですが葉がきれいに色づいて成功したときは非常にうれしいです。逆に言うと根気があれば失敗は少ない作業ですので、余力があれば挑戦してみましょう。
日当たり・置き場所
日当たりが悪いと下葉がすべて落ちてしまいます。短日処理をする時期、時間以外は良く日光に当てるようにしましょう。
寒さには弱く、15℃を切る頃には室内に取り込む準備をしましょう。10月下旬から3月いっぱいまでは室内で管理します。この際、短日処理(上記参照)を忘れないようにしましょう。また、日中は窓際の良く日のあたる場所に置いてあげましょう。
水やり・肥料
生育期間中(4月~10月)は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。冬は生育もにぶりますので、土の表面が乾いて3日~5日くらい間を空けて、控えめな水やりを心がけましょう。冬は室内で管理することになりますので、暖房が直接あたる所などに置かないようにしないと、一日で枯れてしまいます。
4月~10月まで月に1回、化成肥料を置き肥します。(量は肥料の袋などに書いてあるのを目安に普通程度)。開花後は液体肥料を月に3回ほど与えます。基本的に2月~3月は生育がほとんど止まってしまうので肥料を与える必要はありません。
用土
赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。鉢花を育てる上で、もっとも基本となる配合の仕方です。
植え替え・植え付け
4月の中旬頃に、株が生育をはじめた頃が植え替えの適期です。古い土を半分くらい落としてから、新しい土で一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
さし木でふやすのが一般的です。適期は6月頃で、新芽を7cmくらいの長さに切り取り、上の葉っぱを2から4枚残して、下の葉っぱはすべて取り除きます。切り口から乳白色の樹液がでてきます、これを付けたままにしておくと発根しにくいので、きれいに洗い流してから、ピートモスを入れた鉢などに挿します。1ヶ月くらいで根がでてくるので、4号鉢か5号鉢(直径12cmから15cmの鉢)に植え替えてそのまま育てます。8月頃に一度切り戻しをおこない、ワキ芽を生長させるようにしましょう。
かかりやすい病害虫
オンシツコナジラミ カイガラムシ
まとめ
寒さには弱い
普通に育てていては葉が色づきにくい(短日処理が必要)
乾燥させると葉っぱが全部落ちてしまうので、暖房には注意
関連するページ
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