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奇妙な黒花

ブラックキャット(タッカ・シャントリエリ)

ブラックキャット
科名:タシロイモ科
学名:Tacca chantrieri
別名:
タッカ・シャントリエリ 
バッドフラワー デビルフラワー
原産地:インド北東部 東南アジア
草丈:70cm-1m
開花期:7月-10月

難易度バー バー バー バー バー (ややむずかしい)
耐寒性バー バー バー バー バー (よわい)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

ブラックキャット(タッカ・シャントリエリ)とは

花のアップ
花のアップ
花を後ろから
花を裏から

特長はなんと言っても「変わった形をした黒い花」です。その一風変わった花のかたちと色から「バッドフラワー」「デビルフラワー」などの別名もあります。「チョウが羽を広げたような苞葉(ほうよう:葉の変化したもので花を包むような形で付く)の中心に垂れ下がるように小さな花をたくさん付け、そのまわりにネコのひげのような細長いものが垂れ下がります。このひげのような部分は花を付けなかった未発達な花茎で「不稔性†花柄」と呼ばれます。

花の色は真っ黒に見えますが、正確には非常に濃い紫色です。地中にイモ状の地下茎を作ります。日本には根株の形で輸入され、花付きの鉢植えなどに仕立てて流通していることが多いようです。

属名のタッカはマレー語に由来すると言われていますが、意味ははっきりしません。 種小名のシャントリエリはフランスの園芸家シャントリエア・フレルの名前にちなみます。

†不稔性  花が正常でないために、受粉できないもしくは、受粉しても種子ができない性質のこと

育て方

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
            バー バー バー バー    
植え替え
    バー            
肥料
      バー バー バー バー バー  

日当たり・置き場所
直射日光の当たる場所では葉色が悪くなります。もともと森林の中などに育つ植物ですので、置き場所は直射日光の当たらない半日陰のが適しています。

15℃以上の気温が保てれば問題なく冬越しできます。低温に当てると葉が枯れてしまいますが地中の根茎状態で冬を越し、春に暖かくなると芽を出します。

水やり・肥料
冬に葉が枯れてしまった場合はほぼ休眠状態と考えて、水やりは控えめ、乾かし気味に管理します。休眠状態では生長もせず水もあまり必要としないからです。
空中湿度の高い環境を好みます。特に室内で育てる場合はエアコンの風が当たるなど乾燥しやすい場所は避けましょう。ときどき水やりとは別に葉に霧吹きなどで水を与えて乾燥を防止して潤いを与えるようにしましょう。

かかりやすい病気・害虫
特にありません。

植え付け・用土
植え替えの作業は気温の充分上がる4月中旬以降が適しています。

ふやし方
株分けでふやすことができます。適期は4月中旬以降で植え替えと同時におこないます。地下の根茎を一株に1芽以上付くように切り分けます。

ポイント
・湿度の高い環境を好む
・越冬温度は15℃以上
・植え替えや株分けは気温の上がる4月中旬以降に

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