銅色のアイツ
ブロンズヒメ(ブロンズ姫:グラプトペタルム)
科名:ベンケイソウ科学名:Graptopetalum ‘Bronz’原産地:園芸品種草丈:15cm難易度 やさしい |
ブロンズヒメ(ブロンズ姫:グラプトペタルム)とは
朧月(オボロヅキ:G. paraguayense)が親になっていると言われています。朧月に比べると全体的に小振りです。
グラプトペタルムの仲間で、多肉植物として扱われます。園芸品種で、株の中心から新しい葉をもりもりだし、放射状に広がります。葉っぱは上から見ると先端のとがった楕円形です。肉厚で裏側が大きくふくらむので、横や下から見ると三角形に見えます。生長していくと下の方から葉っぱが落ちていって、ひょろりと伸びた先端の方に葉っぱが付いた株姿になります。
葉色は名前の通り、銅のような茶色っぽい色を帯びますが、季節や環境によって銅色がややぼやけて、緑色が強くなります。また、低温で乾燥した環境では美しい赤銅色に色づきます。葉っぱの表面はツヤツヤした光沢があります。
主な開花期は春~初夏で、花茎を伸ばしてその先端に黄色い星形の花を数輪咲かせます。
育て方
栽培カレンダー1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え替え・さし芽 |
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。暑さには強いので、春から秋は戸外でも大丈夫です。水はけのよい土に植えているなら、雨ざらしでも特に問題ありません。
低温にも比較的強く、強い霜や凍結、積雪などに合わなければ戸外でも問題ありません。不安な場合はベランダなど屋根のある場所に移動させます。
日照不足になると茎が間延びして、葉の厚みがなくなり、先端が元気なく垂れます。 日当たり、乾燥、低温の環境下でキレイな赤銅色に色づきます。
水やり・肥料
水や肥料は控えめにした方が、葉の銅色はキレイに出やすいです。春から秋は元気に育つので、乾いたら水をやります。気温の低い冬は生長せず水もほしがらないので、完全に乾いてもとりあえず水やりはガマンして、数日経過してから与えます。
肥料は植え替えるときなど、土に少量混ぜ込んでおけばそれ以上要りません。次に植え替えるときに、新しい土にまた肥料を混ぜればよいです。2年以上植えっぱなしで植え替える予定がない場合などは、穏やかに効くタイプの固形肥料を追加で少量与えてもよいです。
水や肥料が多いと葉っぱが落ちやすくなります。
ふやし方
さし芽と葉ざしで増やすことができます。
いずれも作業の適期は春から夏です 。
さし芽は頂点から茎葉を切り落として、葉の付いていない茎の部分を乾いた土に挿します。作業後は2週間~20日ほど水を与えません。
葉ざしは、茎の付け根から葉っぱをもいで乾いた土の上に置きます。根と芽が出てくるのが確認できたら、ときどき湿らす程度に水を与えます。最初は霧吹きでしゅっしゅとするくらいで十分です。
手入れ、など
茎が長く伸びすぎて全体のバランスが悪くなったら、好きな高さで切り戻します。そうすると、切った下あたりから新たに芽を吹いて生長します。切り落としてしまった方は土に挿しておけば新たな株になります。詳しくは『ふやし方』のさし芽の説明を参照に。
ポイント
日当たりのよい場所で育てる。水や肥料は控えめにする。耐寒性はありますが、強い霜や積雪に注意します。
近い仲間
朧月 |
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