ヤコウボク
- 科名
- ナス科
- 学名
- Cestrum
- 別名
- -----
- 原産地
- 熱帯アメリカ
- 大きさ
- 高さ1m~6m
- 開花期
- 6月~9月
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
〔〕内は学名、C.はCestrumの略。
熱帯アメリカに約150種類が分布する常緑性の樹木です。その中でも園芸で栽培されているのは10種程度と言われています。熱帯性の割に寒さに比較的強い種が多いのですが、霜や凍結には耐えられないため、鉢植えで育てるのが一般的です。その中でも最も普及しているのはヤコウボク(夜香花)〔C. nocturmum〕とキチョウジ(黄丁字)〔C. aurantiacum〕の2種です。
ヤコウボク
ヤコウボクは西インド諸島原産、樹高3mほどに生長する低木です。葉は厚めで革質、先端がとがった幅の狭い楕円形です。高温期に径1cm前後の花を房状に咲かせます。花色は淡い黄色、細長い筒状で先端が星の形(★←このような形)に開き、夜になると芳香を放ちます。
キチョウジ
キチョウジはグアテマラ原産、樹高1.5mほどのつる性低木です。花色はオレンジ、短い筒状で先端が少し開いて反り返ります。夜間に芳香を放ちます。果実は小さな白ナスのような姿です
名前の由来
いずれの種も明治初めに渡来したとされています。属名のケストルムはギリシア語のケストラ(槌-つち-)に由来し、花糸(雄しべの柄の部分、先端に花粉の入った葯が付く)の付け根に歯のようなものがあり、その姿が槌に似ている名付けられたと言われています。
種類
エレガンス〔C. elegans = C. purpureum〕
メキシコ原産、紫紅色の花を咲かせます。ベニチョウジとも呼ばれます。
ニューエリー〔C. newellii〕
エレガンスの雑種と言われています。濃い紅色の花を咲かせます。
パルクィ〔C. parqui〕
チリ原産、樹高は4m近くになります。花は先端が星形に開いた筒状で色は緑がかった黄色、夜間に芳香を放ちます。日本には大正時代に渡来しました。
関連する植物
-
エンジェルストランペット(ブルグマンシア)
ナス科 難易度★★★☆☆
主な開花期は夏の初めから秋の終わりで、先端の大きく開いたラッパ型や筒型の花を下向きに咲かせます。 -
ニコチアナ
ナス科 難易度★★★☆☆
たばこの葉もこの仲間ですが、園芸では花を楽しむ品種を「ニコチアナ」と呼んでいます。