古くは薬として利用

コンフリー

ムラサキ科 「こ」からはじまる植物 ハーブ・野菜

コンフリー
この植物の育て方
科名
ムラサキ科
学名
Symphytum officinale
別名
ヒレハリソウ ( 鰭玻璃草 )
原産地
ヨーロッパ 小アジア
大きさ
高さ30cm~1m
開花期
6月~8月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

〔〕内は学名、S.はSymphytumの略。

ヨーロッパ~シベリア西部・小アジアに分布する、毎年育つ多年草です。日本には明治時代に入ってきて、観賞用に栽培されていました。葉にビタミンB12やタンパク質を多く含み、1970年代には健康食品として扱われていた時期もあります。庭先に植えておき必要なときに採って、天ぷらなどにして食べた方もおられるのではないでしょうか。主に肝機能障害を起こす弱い毒性があることがわかり、現在は摂取を控えるように厚生労働省から通達が出ています(外部リンク参照)。

葉は先端のとがった長楕円形で表面には細かめに葉脈が入ります。四方八方に広がり、株全体の幅は60cmほどになります。茎や葉は粗めの白毛に覆われます。初夏~夏にかけて茎の先端に小さなベル状の花を下向きにまとめて咲かせます。花色は白、紫、ピンクなどです。

仲間に草丈が低くてやや小型のドワーフ・コンフリー〔S. ibericum〕や葉に模様の入る品種があります。

名前の由来

コンフリーの名前は「骨を接合する」という意味のコン・フィルマ(con firma)が転訛した言葉とされています。学名のシンフィツムもギリシア語のシンフォ(接合する、結合する)から来ています。


用途

葉は水分をたっぷり含んでおり、すりつぶすと粘りけのあるペースト状になるので、ヨーロッパでは古くからねんざやうちみに効く民間の湿布薬として利用されていました。

関連する植物