派手な葉色だが落ち着きがある

コイルディリネ

リュウゼツラン科 「こ」からはじまる植物 観葉植物

コルディリネ
この植物の育て方
科名
リュウゼツラン(キジカクシ)科
学名
Cordyline
別名
センネンボク(テルミナリス)
ニオイシュロラン(アウストラーリス) など
原産地
東南アジア オーストラリア ニュージーランド
大きさ
高さ1m~10m
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

〔〕内は学名、C.はCordylineの略。

東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどにおよそ20種が分布する熱帯性の樹木です。属名の発音違いから、「コルジリネ」「コルディリーネ」とも呼ばれます。

近い仲間に観葉植物として広く親しまれているドラセナ類があり、混同されやすいです。コルディリネの中に、和名で「ドラセナ」と付く種がいくつかあり、さらに事態をややこしくしています。

最も親しまれているのはテルミナリス〔C. terminalis=C. fruticosa〕の園芸品種で観葉植物として扱われます。ティ・プラント、グッドラック・プラント、ツリー・オブ・キングスなどの何となく縁起のよい英名があります。ハワイやポリネシアでは魔除けの力があるとされているので、そのあたりに由来があるのかもしれません。ちなみに和名はセンネンボク(千年木)です。

葉はおおむね先端のややとがった長楕円形で、ササやハランに似ています。代表的な園芸品種に、深い赤紫色の葉に蛍光色の赤い縦縞が入る'アイチアカ'(愛知赤)深いグリーンで赤紫色の縁取りが入る’レッドエッジ’、淡い緑にクリーム、赤、ピンクなどのかすれ模様が不規則に入る'トリコロル'があります。本来は高さ1~3mの低木ですが、高さの低く抑えられた’ナナ・コンパクタ’などの品種もあります。葉色は赤紫や赤系統が多いですが、派手な中にもシックで独特の雰囲気をもち、寄せ植えでも良いアクセントになります。

名前の由来など

属名はギリシア語のコルディレ(こん棒)に由来し、棒状の太い根茎(地下茎)を持つところにちなみます。

ハワイでは「ティ」と呼ばれ、テルミナリスの緑葉種がレイやフラのスカートのほか、ラウラウ(タロイモやティの葉で豚肉を包んで蒸し焼きにしたもの)などの料理にも用いられます。


その他の仲間

テルミナリス種は鉢植えで観葉植物として楽しむことが多いですが、庭園樹に利用される大型種もあります。

アウストラーリス〔C. australis〕

ニュージーランド原産です。花には芳香があり、ニオイシュロランの和名があります。樹高10mに達する大型種で、葉は先端のとがった献上で光沢のある緑色、大きくなると長さは1mほどになります。先端から放射状に葉を出して上に伸びていき、基本的に地際からひょろりと枝を伸ばしていって、途中で枝分かれはしません(単幹種といいます)。通称で「ドラセナ」と呼ばれています。

インディビーサ〔C. indivisa〕

和名、アツバセンネンボク。ニュージーランド原産、樹高8mほどに生長する単幹種です。葉は革質で厚みがあり色はマットな緑色、長さは1.5mほどになります。

ストリクタ〔C. stricta〕

オーストラリア原産で、樹高2m~4m葉はやや幅があり長さ50cm前後、だらんと垂れ下がります。「アオドラセナ」と呼ばれることがあります。園芸品種に白い筋が入る’スバル’や若葉が紫色の'グランディス'などがあります。

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