- 科名
- アオギリ科
- 学名
- Pentapetes phoenicea
- 別名
- 午時花 キンセンカ ヤラクキンセン
- 原産地
- インド
- 大きさ
- 50cm~2m
- 主な開花期
- 7月~10月
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
インド原産で、花後に枯れる一年草です。自生地では水田に生える雑草で葉っぱをお茶の代用品、果実や根を薬用として利用するそうです。日本には中国経由で薬草として入ってきました。 細かい時代まではわかりませんが、安永10年(1781年)刊の俳句を作る際の手引き書「誹諧名知折(はいかいのなのしおり)」に図入りで紹介されているところから 江戸時代中期には日本に渡来していたと思われます。
お昼頃に咲き始め、夜から翌朝には落ちてしまう短命な一日花ですが、最盛期は新しい花を休みなく次々と咲かせ、夏から秋の長い期間楽しませてくれます。
花は中心の雌しべの部分を残して咲いていた形のままぽとりと落ちます。落ちて少しの間は花びらが咲いていたときのままの鮮やかな色彩を残し株元を彩ります。 葉っぱは細長くて色は濃い緑色、縁にギザギザが入り表面は少し波打ちます。
名前の由来
ゴジカは漢字で「午時花」と書き、午の刻(午前11時~午後1時の2時間)に花が開くところから付けられました。晩夏の季語です。 別名にキンセンカ(金銭花)、ヤラクキンセン(夜落金銭)などがあります。 属名のペンタペンテスはギリシア語のペンテ(5)とペタロン(花びら)からなり、花びらの枚数にちなみます。
育て方
- ・日当たりのよい場所でそだてる
- ・タネは春に充分暖かくなってからまく
- ・根を傷めると根付きにくい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 4月下~5月上 |
---|---|
タネの採種 | 9月下~10月 |
日常の手入れ
花は咲いて一日でぽとりと落ちてしまいますが、株の方には雌しべなど一部が残ります。そのままにしておくとタネができて株の栄養がとられてしまいますので、茎に近い付け根のあたりで摘み取ります。タネを採りたい場合はすべて摘み取らず一部残しておきます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所が適しています。寒さに弱いので、日本では春にタネをまいて夏に開花し、秋に枯れる春まき一年草として扱うのが一般的です。
水やり・肥料
水は乾いたらたっぷりと与えます。
肥料はあまり要りません。肥えた湿り気のある土壌では非常によく育ち、草丈は2m近くまで育つこともあります。逆にやせ地や鉢植えで根の張るスペースが限られている場合は草丈が低く抑えられる傾向があります。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
自生地では水田など湿潤地に生えますが乾燥地でもよく育つので、土質はあまり気にする必要はないでしょう。
ふやし方
発芽温度は比較的高めなので、春十分に暖かくなってからタネをまきます。平地なら4月下旬~5月が適期です。
根を傷めてしまうと根付きにくい性質があるので植え替えずに済む様、できれば鉢やコンテナ・庭に直接タネをまいて育てます。発芽したら混みあっている部分を間引いて育てていきます。
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南ヨーロッパにおよそ15種類が分布する草花です。秋にタネをまいて翌春に花を楽しむ秋まき一年草として扱います。