- 科名
- ベンケイソウ科
- 学名
- Crassula portulacea f. monstrosa
- 別名
- 宇宙の木
- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 40cm~50cm
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で鉢植えで観葉植物として広く出回るカネノナルキの一種です。「宇宙の木」の名前でも知られます。仲間に姿の酷似したホビットがあります。
葉は棒状で先端がお皿のようにへこんでおり、その周りが赤く縁取られます。葉の表面にはワックスを塗ったような光沢があります。このおもしろい葉姿は、紙をくるりと巻くと筒状になるように、葉の左と右端がくっついて棒状になったものです。生長すると下の方の葉が落ちて茎の表面が木のようにごつごつとなり、上の方に棒状の葉が茂った「SFチックな低木」みたいな姿になります。
生長スピードはゆっくり、大きくなると草丈50cmほどになります。大株に育ったものはどこかしら風格がありまれに淡いピンク色の花を咲かせることがあります。ときおり、用途のひとつに'BONSAI'と書いてある海外の文献が見られますが雰囲気的にわかる気がします。
育て方
- ・冬は室内の日当たりの良い場所で
- ・真夏の強い直射日光は避ける
- ・過湿を避け、肥料は少量
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~6月上 |
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日常の手入れ
カネノナルキの一種で性質も近く、栽培もそれに準じます。大きな差ではないですが、カネノナルキに比べると「生長がゆっくり」「強い日射しや寒さに弱い」などの違いが挙げられます。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所で育てます。日によく当てると葉の色つやもよくなり、葉先もきれいに赤く色づきます。春~秋は屋外で育てられますが、強い直射日光に当たると葉色が褪せて焼けてしまい元気がなくなることがあるので、真夏は強い直射日光を避けた風通しの良い明るい場所に置きます。
寒さには弱く寒風や霜に当たると落葉して株が傷み、ひどい場合は枯れてしまいます。冬は室内の明るい場所に置きます。暖かくなって春に屋外に出す場合は遅霜の心配がなくなった頃にします。 何らかの原因で弱った株は軽く触れただけ葉がぼろぼろっと落ちることがあります。
水やり・肥料
水は土が乾いてから与えます。冬は寒さで生長しないので水やりの回数はぐっと減らして乾燥気味にします。
肥料は少量でかまいません。春と秋に少量の固形肥料や液体肥料を与えます。肥料が多いと茎が間延びしてぐにゃっと垂れることがあります。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えの適期は春~初夏です。水はけのよい土を用います。
ふやし方
葉ざし、さし芽でふやすことができます。適期は春~初夏です。
葉ざしは茎から葉を取り外して、土の上に寝かせておきます。さし芽は茎を切り取って用土に挿します。いずれも根が出るまで水は一切与えません。
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カネノナルキ
ベンケイソウ科 難易度★☆☆☆☆
丈夫で育てやすい多肉植物です。厚みと光沢のある丸っこい葉がかわいらしい。