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夏~秋の花壇には欠かせない、種類も豊富

マリーゴールド

マリーゴールド
フレンチ種
科名:キク科
学名:Tagetes
別名:センジュギク(千寿菊) クジャクソウ(孔雀草) 
ホソバクジャクソウ(細葉孔雀草)など
原産地:中米(メキシコが中心)
草丈:20cm~1.5m
主な開花期:6月-10月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(そだてやすい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、T.はTagetesの略

マリーゴールドとは

マリーゴールドのタネ
タネ
一重
一重咲き
白花
白花

主に春にタネをまき、夏~秋に花を楽しみ、冬前には枯れる一年草です。花色は黄色、オレンジ、赤など暖色系が多いですが、珍しいものでは白やクリーム色の花も知られています。品種によっては 暑さで株が弱って真夏に花が咲き止むこともありますが、初夏~秋花壇向きの比較的育てやすい草花です。タネも大きめで扱いやすいです。

一重、八重、カーネーション咲き、クラウン咲きなどの花姿(咲き方)があり、花色と花姿の組み合わせで実に多彩な品種があります。草丈は20cm程度に収まるものから2mを超すものまで様々です。葉は切れ込みが深く、鳥の羽のようなかたちをしています。

学名のタゲテス(Tagetes)は美の女神タゲスに由来し、花の美しさを形容したものでしょう。マリーゴールドは「聖母マリアの黄金」の意。マリーゴールドの名前は元々、キク科でも別属の植物「キンセンカ(カレンデュラ)」に対する呼び名でした。日本には江戸時代前半に渡来したと言われています。

種類

マリーゴールドは品種が多く、いくつかの系統(品種群)に分けることができます。
アフリカン・マリーゴールド(以下、アフリカン種)
メキシコ原産のエレクタ〔T. erecta〕とそれを元に改良された品種群で、和名でセンジュギク(千寿菊)、と呼ばれます。メキシコ原産で花が大きく草丈が高い、比較的大柄な品種が多いのが特徴です。16世紀にヨーロッパ経由、17世紀にイギリス軍がアフリカ遠征の際、現地に持ち込まれ栽培され、そこから普及したのでこの名前があります。 日本にはじめて入ってきた種です。

フレンチ・マリーゴールド(以下、フレンチ種)
メキシコ原産のパツラ〔T.patula〕とそれを元に改良された品種群で、和名でクジャクソウ(孔雀草)と呼ばれます。花の大きさや草丈が比較的小さな品種が多いのが特徴です。最初フランスの王様の庭園に導入されてそこから各地に広がったためにフレンチという名前が付けられたと言われています。19世紀にはすでに多くの品種が記録されており、現在も多くの園芸品種がつくられています。
アフリカン種、フレンチ種ともにマンジュギク(万寿菊)と呼ばれることもあります。

メキシカン・マリーゴールド
メキシコ原産のテヌイフォリア〔T. tenuifolia〕とその園芸品種群でホソバクジャクソウ(細葉孔雀草)、ヒメクジャクソウ(姫孔雀草)とも呼ばれます。草丈は15cm前後で花径2cmの小型種です。基本的に花は一重咲き、やや冷涼な気候を好み夏の暑さを嫌がります。

その他の種
また、アフリカン種とフレンチ種をかけ合わせた「アフロフレンチマリーゴールド(以下、アフロフレンチ種)」も比較的普及しています。アフロフレンチ種は花が大きく草丈が低いのが特徴です。 
色々と細かく紹介しましたが基本的な性質に大きな違いはなく、育て方もほぼ共通しています。

その他

土の中には根から侵入し、植物に害を与えるセンチュウというやっかいな害虫がいます。マリーゴールドにはセンチュウの発生を抑制する効果があり、実用目的で野菜畑や花壇に植えられることもあります。根に含まれる「アルファ・ターチェニール」が主な有効成分と言われています。

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