花のグラデーションが美しいつる性植物
ミナ・ロバータ
科名:ヒルガオ科学名:Ipomoea lobata(=Mina lobata)別名:原産地:中米~南米北部つる長:80cm-3m開花期:8月-11月難易度 (そだてやすい) |
ミナ・ロバータとは
中米から南米北部に分布するつる性植物です。本来毎年花を咲かせる多年草ですが熱帯性の植物で寒さに弱く花後に枯れてしまうことが多いので、日本では一年草として扱うことが多いです。温室では周年栽培可能で、冬でも枯れずに育ち花を咲かせます。
非常に生育が旺盛でつるを長く伸ばし、花茎に沿って一列に行儀よく『柿の種』のような形をした花を咲かせます。咲き始めが濃い赤色ですが時間の経過とともにオレンジ色を経て黄色になります。先端に行くほど濃くなっていく花色のグラデーションが美しいです。
ミナ・ロバータは旧学名で現在は朝顔やサツマイモと同属のイポメア属に分類されており、正しくは「イポメア・ロバータ」となるのでしょうが、比較的旧学名の方で普及していると思います。
育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
タネまき |
肥料 |
日当たり・置き場所
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
本来毎年咲く多年草ですが、日本では冬の寒さに耐えられず(耐寒温度:15℃以上)、一年草として扱うことが多いです。
一日の昼間の長さが一定より短くなると花芽を付ける「短日植物」です。夜間にも光が当たる場所(街灯などの影響で)では日が短くなったことを植物が認識できずに花芽を付けません。
水やり・肥料
肥料を与えすぎると葉や茎はよく茂りますが花が咲きません。肥料はあまり与えなくても育つので、控えめにしましょう。窒素分の多い肥料は葉や茎の生長には効果的ですが、花付きを悪くする一番の原因になりるので特に注意しましょう。
かかりやすい病気・害虫
特にありません。
ふやし方
春にタネをまいてその年の夏から秋に花を楽しむ春まき一年草として育てるのが一般的です。発芽適温は20~25℃と比較的高いので、4月下旬以降にタネをまきます。あまり早くまくと、発芽して育っても晩秋まで花が咲かないことがあります。
大きくなった苗を他の場所に植え付けても根づきにくいので、鉢やプランターに直接まいて間引きながら育てるか、ビニールポットにまいてまだ苗が小さい時(本葉が4~5枚開いた頃)に土をくずさずにそっと植え付けます。
手入れ
つるが長く伸びます。フェンスやトレリスに絡ませたり支柱を立てます。鉢植えのものはアサガオにもよく使用するあんどん支柱を使うとよいでしょう。
ポイント
・寒さに弱いので一年草として扱う
・つるが伸びるので支柱が必要
・発芽温度が高いので早まきしない
花の咲かない原因
タネを早い時期にまきすぎた(晩秋に咲くが、その前に寒さにやられる可能性あり)
肥料の与えすぎ
夜間にも光が当たる場所で育てている