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水のコツ その4
水をまくホースについて
普通は深く考えないホースについて考えてみる
庭がある家、車をお持ちの方なら一度は使ったことがあるホースについてです。なにげにしか見たことがないかもしれませんが、水をやるホースひとつとってみてもたくさんの種類があるのにお気づきでしょうか?ホームセンターをのぞいてみてください。私の言った意味が分かると思います。今回は直接園芸とは関係ありませんが、現在使っているホースに不満がある方や、買い換えや購入の予定のある方は読んでみてください。
ホースの種類と特長
たいがいのホースはビニールやゴムのようなものでできています。どうせ同じなら安い方をみんな買うはずなのに、ものによっては倍の値段の差があるものさえ存在します。使用用途は「水を流すこと」に決まっているし、どこがいったい違うのでしょうか?値段の高いホースはなにが違うのでしょうか。良いホースは別に多機能なわけではないのですが、普通のホースにある「欠点」をクリアしていると言うことがいえるでしょう。具体的なホースの種類を3ランクに分けて説明していきましょう。
普通のビニールホース
一番ポピュラーではなかろうかビニールホース。特にこれといって特長もありませんが値段は安い。しかしこのホースは庭で水撒きなどに使用するのにはあまり適しません。というのは太陽の熱や暑さ寒さに対する耐久力が弱く(老化が早い)、長く伸ばしたときにホースがねじれたり折れたりして水が流れにくくなる事があるからです。ねじれたり折れる問題は長さが短ければ特に問題はありませんが、庭などに縦横無尽に引っ張り回して使う場合は長さが長くなればなるほどねじれやすく使いづらくなります。また、ホース同士がべとついてくっつきやすいのも難点です(透明ビニール傘をほおっとおくとくっついて開きにくくなるのと同じ)。
耐圧性強化タイプ…糸入り
ホースの中に網目状に糸(耐圧糸と言います)が入っているタイプのものです。耐圧ホースということもあり、普通のビニールホースに比べて丈夫で、適度な堅さもあるのでねじれにくく折れにくい性質があります。屋外で園芸用に使うのには値段の面から見ても(ビニールホースより若干値段が高いくらい)一番使いやすい種類です。しかし長く伸ばすとどうしても折れてしまいうのと、強化してあると言ってもふんずけたりするとベチャッと平べったくつぶれます。
折れにくいことを追求したホース
ホースの中にらせん状に補強材のようなものが入っているタイプで上の糸入りの発展型のようでもあります。一見硬そうですが、らせん状に補強材が入っているので結構しなやかに曲がります。このホースの優れていることは、ふんずけたりしてもベチャッとつぶれにくく、長く伸ばしてもねじれにくく折れにくい、園芸用のホースとしては最高のものです。しかし値段もこの3種類の中では格段に高いです。
透明なホースとそうでないもの
以上3種類「使いやすさ」に的を絞ってみていきましたが、他にもホースについて気をつけなければいけないことがいくつかあります。ホースには中が見える半透明のものと色が付いていて透明でないものがありますが、透明なものは日光に当たると内部に緑色の藻が生えて水の流れが悪くなることが良くあります。
屋外にホースを放置しておくばあいはできれば光の通さない色の付いたホースがよいでしょう。またホースには多層構造になっており内側に「防藻層」といって光の通さない素材が使われているものがありますので、購入する際は頭に入れておいても良いでしょう(たいがい商品のラベルなどに「防藻」などと記載されています。切り売りのものは書いてませんが)。
ホースの太さ
一般家庭の水道につなげるのなら、ほとんどが内径(ホースの内側の直径)12mmか15mmのホースになりますし、園芸用ホースのラインナップもだいたいこの2種類です。しかし蛇口が四角いものなどははまらないこともありますので蛇口の形も一応確認しておきましょう。内径12mmホースの方が太さがスリムな分、同じ10mでも巻いたときに場所をとりませんのでベランダなどに便利です。マンションのベランダ用などにさらに内径の細いものも最近では出回ってきています。
購入するときのコツ
ホースは自分のほしい長さのものを選ぶわけですが、すでに5mとか10mとかを巻いた状態で市販されているホースとお店の人に言って自分の好きな長さに切ってもらう「切り売り」があります。切り売りはだいたい10cm単位で購入することが可能ですので2m30cmなどという買い方ができます。全く同じホースでも切り売りとすでに巻いた状態で売られているものと切り売りでは同じ長さでも微妙に値段に差がでることがあります。自分のほしい長さのものがどちらがお得か比べてみましょう。