ピンク色のタンポポに似た花
モモイロタンポポ
科名:キク科学名:Crepis rubra別名:クレピス センボンタンポポ原産地:南イタリア-バルカン半島草丈:30cm-40cm開花期:5月-7月難易度 (そだてやすい) |
モモイロタンポポとは
白花種 花後の姿 |
モモイロタンポポは秋にタネをまくと翌年の春に花を咲かせる一年草です。茎や葉を傷つけると乳白色の汁が出ます。モモイロタンポポを含むキク科クレピス属は200種類が北半球の温帯に分布し、一年草だけでなく毎年花を咲かせる多年草きるのものもあります。
名前から「桃色の花を咲かせるタンポポ」と思ってしまいますが、分類ではタンポポとは属が違う異なる植物で、同じ仲間ではありません。非常によく枝分かれして花をたくさん付けるのでセンボン(千本)タンポポの別名もあります。
名前の示すとおりピンク色の花を咲かせますが、白花の変種も存在します。性質は非常に強く育てやすい草花です。
属名のクレピスはギリシア語のクレピス(krepis:サンダル)が語源ですが、由来ははっきりしません。
育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
タネまき |
肥料 |
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所で育てます。日当たりが悪いと間延びしてひょろひょろになってしまいます。
耐寒性はありますが、霜や寒風に当たると株が傷みます。真冬は霜や寒風の当たらない場所に移動させるか庭植えなら寒冷紗(かんれいしゃ)や不織布(ふしょくふ)をかぶせて簡単な防寒を行います。寒冷地ではポット苗の状態で冬越しして、春に庭や花壇に植え付けてもよいでしょう。暖地では特に防寒の必要はありません。
水やり・肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。やや乾燥気味を好むので、水のやりすぎには気を付けましょう。生育が旺盛で花もたくさん咲かせ、それだけ肥料も必要とします。生育中は2週間に1回程度、液体肥料を与えます。
かかりやすい病気・害虫
特にありません。
植え付け・用土
特に土質を選びませんが、水はけが良い場所を好みます。プランターや鉢植えにするなら、市販の草花用培養土でよいでしょう。混ぜて用土を作るなら、赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を用います。川砂を入れるのは水はけをよくするためです。
ふやし方
秋にタネをまいて育てます。移植を嫌うので、ポットにタネをまいて苗が育ってきたらプランターや庭にポットの土をくずさないように植え付けます。大きくなった苗は根付きにくいので幼苗のうちに植え付けましょう。
寒冷地では春にまいて夏に咲かせることもできます。
花後、タンポポのような綿毛にタネができますが、未熟なものが多く発芽しないものもあります。
ポイント
・大きな苗は根付きにくい
・冬は霜や寒風に気をつける
・水はけのよい、乾燥気味の土壌を好む