葉裏がくっきり紫
ムラサキオモト(ロエオ)
科名:ツユクサ科学名:Rhoeo spathacea
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ムラサキオモトとは
葉の裏 |
メキシコ南部、グアテマラなど熱帯アメリカに分布する多年草です。日本には江戸時代に渡来しました。株姿がオモト(万年青)に似ており、葉の裏が紫色になるところからこの名前がありますが、オモトの仲間ではありません。属名のロエオの名前で呼ばれることもあります。ロエオの名前は人名由来ともいわれますがはっきりしません。分類によっては、トラディスカンチア(ムラサキツユクサ)属とすることもあります。
葉が美しいので、観葉植物として鉢植えなどで楽しみます。子株をたくさん出して広がるので、熱帯・亜熱帯地域では地面を被うグランドカバーに用いられることもあります。
葉は肉厚で先端がとがった長い楕円形、斜め上方に向かってピンと勢いの良い感じで放射状に葉を出します。夏になると葉の付け根にボートのような形をした苞(ほう)が付き、その中から白や淡い紫色の花が顔をのぞかせます。その苞の形からボート・リリーの英名があります。たしかに、花の咲いている様子はボートに花がのっかている様にも見えます。
代表的な園芸品種に葉の表に黄色のストライプ模様が入る「ヴァリエガタ(フイリムラサキオモト)」やストライプ模様が入って小型の「ナナ・ヴァリエガタ」などのバラエティーがあります。どれも葉裏の紫色と表の色のコントラストが美しいです。また、葉の裏が紫色ではなく緑色になる「コンカラー」なども知られています。
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