- 科名
- シソ科
- 学名
- Orthosiphon aristatus
- 別名
- クミスクチン キャッツウイスカー
- 原産地
- インド~マレー半島
- 大きさ
- 40cm~60cm
- 主な開花期
- 6月~11月
- 耐寒性
- 弱い:10℃以上
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
インド~マレー半島が原産の植物で、本来毎年花を咲かせる多年草なのですが、耐寒性がなく冬に枯れてしまうことが多く、日本では一年草として扱われることもあります。
春~秋にかけて、白い花を咲かせます。花びら自体はさほど目立ちませんが長く伸びた雄しべと雌しべがやや上向きにピンと反り、そのユニークで特長的な姿がネコのひげを連想させる所からこの名前が付きました。
花壇や鉢植えで観賞用として育てられることが多いですが、日本には当初、薬用植物として導入されました。葉に利尿作用や血圧を下げる効果のある成分を含み、「クミスクチン茶」の名前で健康茶の一種として出回っています。白色の他に、淡青色、淡桃色の花を咲かせる品種もあります。ちなみに、クミスクチン(Kumis Kuching)はマレーシアでのこの植物の呼び名です。
属名のオルトシフォンはギリシア語のオルトス(真っ直ぐな)とシフォン(管)からなり、花のかたちに由来します。種小名のアリスタツスは「芒(のぎ)のある」という意味です。
育て方
- 寒さに弱い、冬越しは10℃以上
- 日当たりのよい場所でよく育つ
- 乾燥を嫌うので水切れに注意する
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 4月 |
---|---|
さし木 | 6月 / 9月 |
肥料 | 4月~6月 / 8月~9月 |
日当たり・置き場所
春から秋にかけては戸外の日のよくあたる場所で育てます。耐寒性の弱い植物で、冬越しには10℃以上の気温が必要です。秋に気温が下がってきたら室内の日当たりがよい場所に移動させましょう。
日の長さに関係なく、温室などある程度の高温がキープできる場所なら一年を通して花を咲かせます。日本の自然環境下での開花時期は6月~11月頃です。
水やり・肥料
高温の環境を好みますが乾燥が苦手で、水切れさせると生育が極端に衰えます。鉢植えで育てているものは夏、特に乾きやすいので水やりに気を付けましょう。地植えも、乾燥するようなら水やりを行います。
生育期間中は肥料を切らさないように与えます。肥料を与える時期は4~6月、8~9月で、液体肥料や化成肥料をときどき与えておきましょう。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
生育が旺盛な植物で、すぐに鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。根詰まりをおこすと水切れをおこしやすく生育も衰えるので鉢の底から根が伸びでているような状態になっていたら一回り大きな鉢に植え替えます。それ以上鉢を大きくしたくない場合は植え替え時に株分けを行いましょう。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は6月もしくは9月です。植え替えを兼ねて株分けでふやすこともできます。株分けの場合、適期は4月です。
関連する植物
-
シソ
薬味として幅広く親しまれている香味野菜でいわゆる和のハーブ、あれば重宝。