ニンニクカズラの育て方
- 科名
- ノウゼンカズラ科
- 学名
- Mansoa alliacea
(=Pseudocalymma alliaceum) - 別名
- ガーリックバイン
- 原産地
- 熱帯アメリカ
- 大きさ
- つる性1m~5m
- 主な開花期
- 9月~10月
- 耐寒性
- 5℃~8℃
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
熱帯アメリカ原産のつる性の花木で、熱帯地方では庭木として植えられることもあります。つるは枝分かれしながら4~5mの長さに達します。
花はラッパ状で先端が5つに分かて、手まり状にまとめて咲かせます。咲きはじめは紅紫色ですが、徐々に色が抜けていくように白っぽくなります。本来一年を通して開花しますが、日本では挿し木によって開花する時期を調節したり、矮化剤を使い(わいかざい:草丈を低く抑える薬)ある程度コンパクトにまとめた鉢植えが秋に出回ります。一定の気温が保てる植物園の温室では、季節に関係なく開花します。
葉や花をもむとニンニクのような臭いがするのでこの名前があります。カズラとはつる性植物のことです。触れなければ臭いはしないので特に室内でも気にならないと思います。 以前はノウゼンカズラ科のビグノニア属に分類されていました。
育て方
- ・日当たりのよい場所でよく育つ
- ・冬越しは5℃以上
- ・過湿に弱いので水のやり過ぎに注意
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~5月 |
---|---|
肥料 | 6月~11月 |
日常の手入れ
剪定
花が咲き終わった後は軽い剪定(せんてい)を行います。花の咲いていたちょっと下あたりで枝を切り戻すとよいでしょう。
支柱立て
つるが長く伸びてきたらアサガオなどに使うあんどん支柱につるをからませて育てます。地植えではつるが長く伸びますが、鉢植えではさほど伸びないようです。
日当たり・置き場所
春~秋は基本的に日の当たる屋外が適していますが、過湿に弱いので梅雨など長雨の時期は雨の当たらない場所(軒下やベランダ)で育てましょう。暑さには強いですが寒さには弱い。耐寒温度は5~8℃程度なので冬は日の当たる明るい室内に取り込んで育てます。寒風に当たると葉が傷むので気を付けましょう。
水やり・肥料
過湿に弱いので水は土の表面が乾いてから与えます。
肥料が不足すると花付きにも影響するので、春~秋の生育時期は肥料を切らさないようにします。月に2~3度、液体肥料を与えるか2ヶ月月に1度、固形肥料を株元に置きます。冬は肥料を与える必要はありません。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
水をやってもなかなか下に流れずにたまっていたり、鉢の底から根が出てきているようなら植え替えを行います。植え替えの適期は、春に暖かくなり霜の心配がなくなった頃でひとまわり大きな鉢に植え替えます。用土は赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライ1トの割合で混ぜたものなど、水はけのよい土が適しています。
ふやし方
春~秋の高温期に新芽の先端を10cmほどの長さに切り赤玉土などに挿します。
その他の画像
関連する植物
-
カレーバイン(ビグノニア)
生育旺盛なつる性の花木。花はカレーのようなスパイシーな芳香を放つ。