アメリカの山野草
レウイシア
科名:スベリヒユ科学名:Lewisia原産地:北アメリカ草丈:5cm-20cm開花期:4月~7月栽培難易度:
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レウイシアとは
レウイシアの一種 |
北アメリカに16種が分布する、毎年花を咲かせる多年草です。主に山地に自生し、山野草として扱うことが多いです。日本には大正時代に入ってきたとされます。
砂礫地や岩場、乾燥地帯に自生して、葉が肉厚になるものが多いです。茎は上に伸びず、葉っぱが冬場のタンポポのように放射状に出ます。レウイシアの名前は、この植物を発見した冒険家、ルイスの名前に由来します。
生態や自生する環境から、ざっくり3つのグループに分けます。茎が伸びないので草丈は低く、葉は放射状につきます。主な開花期は春で、株の大きさに比べると大きくて美しい花を付けます。
3つのタイプと主な種
■コティレドン・タイプ
原種コティレドンに代表されるグループです。一般的に広く栽培されており、多くの園芸品種があります。コティレドンを主として掛け合わせた園芸品種を、コティレドン・ハイブリッドと呼ぶこともあります。常緑性で岩場に生えます。
コティレドン〔L. cotyledon〕
オレゴンからカリフォルニアの低山から高山に自生します。へら型で肉厚の葉を放射状に広げます。花色はピンクやオレンジ色で、色の淡いものや濃いものがあります。変種のヘックネリ〔var. heckneri〕やハウエリー〔var. howellii〕の交配種もよく栽培されます。
コルンビアーナ〔L. columbiana〕
カナダのブリティッシュコロンビアからアメリカ西部の高山に分布します。花は白でピンクの筋が入るものもあります。変種ルーピコラ〔var. rupicola〕は赤紫色の花を咲かせます。
トゥイーディー〔L. tweedyi〕
ブリティッシュコロンビアからアメリカのワシントンに自生します。花色は白、ピンク、黄色などがあり非常にカラフルです。暑さに弱く、やや栽培しにくい。
■ピグマエア・タイプ
原種ピグマエアに代表されるグループです。夏に乾燥する場所に自生し、花後に落葉します。
ピグマエア〔L. pygmaea〕
アメリカ西部の標高3000m付近に分布します。花色は白やピンクです。
ブラキカリクス〔L. brachycalyx〕
アメリカ西部からメキシコ北部の標高2000m付近に分布します。小型種で草丈は5cmほどです。花色は白、ほんのりピンク色がさすものもあります。
レディビバ・タイプ
原種レディビバに代表されます。多肉質の葉をもち、花後に落葉します。
レディビバ〔L. rediviva〕
ブリティッシュコロンビアからアメリカにかけて分布します。地下に分岐する太い根をもち、インディアンが薬用や食用にしたと言われています。花色は白や淡いピンクなど。
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