細い茎が繊細な雰囲気をかもす
リナム
科名:アマ科学名:Linum原産地:北半球の温帯・亜熱帯草丈:50cm-70cm主な開花期:4月-7月難易度 (そだてやすい) |
リナムとは
園芸品種 ブルードレス |
北半球の温帯、亜熱帯に約200種類が分布する植物で、日本にもマツバニンジン1種が自生します。よく知られているのは、ベニバナアマ(紅花亜麻)、シュッコンアマ(宿根亜麻)、アマ(亜麻)の3種で、主に栽培されているのは前者2種です。
ベニバナアマ(リナム・グランディフロルム)は北アメリカ原産の一年草で観賞用に広く栽培されています。花は紅色で中心部分が黒紫になります。また、ピンクや白の園芸品種もあり、代表的な品種に’スカーレット・フラックス’があります。主な開花期は4月-7月、9月-10月です。
シュッコンアマ(リナム・ペレンネ)は毎年花を咲かせる多年草で花色は白や青です。アマと同じように茎やタネが作物として利用されます。
アマ(リナム・ウシタティッシムム)は紀元前から作物として栽培されており、茎から採れる繊維は主に織物のリネンになり、タネから搾られる油は食用や工芸用の亜麻仁油になります。日本へは17世紀の末に渡来し、明治に入ってから繊維作物として栽培されていましたが、現在ではほとんど栽培されていません。6月-7月に青色の花を咲かせます。’亜麻色’はアマの繊維の色に由来します。
育て方
栽培カレンダー1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
タネまき |
日当たり・置き場所
日のよく当たる場所で育てます。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。
暑さにやや弱く、冷涼な気候を好む植物です(アマはかつて北海道で広く栽培されていた作物です)。花後に枯れる一年草のアマは夏越しの必要はありませんが、毎年花を咲かせるシュッコンアマはできるだけ風通しの良い場所で夏越しさせます。
寒さには強く、霜に当てなければ戸外で冬越しできます。
水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥気味を好むので、水のやり過ぎに気をつけます。常に土が湿っているような状態は多湿になり根腐れを起こすので注意しましょう。
肥料はさほど必要なく、やせ気味の土地でもよく育ちます。土にゆっくり効く粒状肥料を混ぜ込んでおけばそれ以上要りません。特に窒素分が多いと茎が伸びすぎて倒れやすくなります。
かかりやすい病気・害虫
特に見られません。
植え替え・用土
特に植え替える必要はありません。
水はけが良ければ土は特に選びません。鉢植えの場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた用土を用います。庭に植える場合、たくさんの株を植えた方が見栄えがします。
ふやし方
タネまきでふやすことができます。
タネまきは秋まきは9月下旬-10月、春まきは3月下旬-4月が適期です。「やや暑さに弱い」「開花までに株が大きく育つ」などを考えると平地や暖地では秋まきの方が育てやすいと言えます。庭や鉢に直接まいて間引きながら育てても良いですし、苗を作って植え付けてもかまいません。根を傷めると根付きにくいので植え付けの際は気をつけます。
手入れ
特にありません。