蝶のような小花が埋まるように咲く
ロベリア
科名:キキョウ科(ミゾカクシ科)学名:Lobelia erinus別名:ルリチョウチョウ原産地:南アフリカ草丈:10cm~25cm主な開花期:3月-7月栽培難易度:
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〔〕内は学名、L.はLobeliaの略
ロベリアとは
白に青い覆輪 ハンギングにも向く |
ロベリア属の仲間は熱帯~温帯に約400種が分布する草花です。広い意味ではそのすべてがロベリアなのですが、園芸では南アフリカ原産のロベリア・エリヌス〔L. erinus〕とその園芸品種を指して「ロベリア」と呼ぶのが一般的です。主に、秋にタネをまいて翌春に花を楽しむ「秋まき一年草」として扱います。春花壇や寄せ植え、鉢花、ハンギングバスケットなどに欠かせない定番的な春から初夏の草花です。
茎は立ち上がるものと這うものの2タイプがあり、細かく枝分かれしてこんもりと茂ります。草丈はわい性種(草丈の低い品種)で10cm、高性種でも25cm程度に収まります。
花の大きさは1.5cm前後で色は濃い青、紺、紫、白などがあり、中心部分に小さな白い目が入るもの、2色咲きのものもよく見られます。満開時期は株を覆うように多数の花を咲かせます。
由来
花色と形からルリチョウチョウ(瑠璃蝶々)という典雅な和名がありますが、あまり使われていません。別名にルリミゾカクシがあります。るり色の花を咲かせるミゾカクシという意味です。ミゾカクシ〔L. chinensis〕は日本でも湿地や水田のあぜ道でよく見られるロベリア属の野草で、溝を覆うくらい茂るのでこの名前があります。属名のロベリアはベルギーの植物学者ロベルの名前に由来します。
種類
花姿の似た別種にオーストラリア西部原産のロベリア・テヌイオル〔L. tenuior〕があります。草丈は30cm、花は濃い青で花径が3cmほどです。テヌイオルは「より細い」という意味で茎が細い姿に由来します。別名、スレンダー・ロベリア。園芸品種にブルー・ウイングス〔'Blue Wings'〕があります。
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ロベリアの育て方キキョウ科
サワギキョウ(宿根ロベリア) 同じロベリア属の仲間。