- 科名
- リュウゼツラン(キジカクシ)科
- 学名
- Sansevieria
- 別名
- チトセラン
- 原産地
- 熱帯・亜熱帯アフリカ マダガスカル 南アジア
- 大きさ
- 高さ20cm~1.2m
- 開花期
- ーーーーー
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、S.はSansevieriaの略
サンセベリアの仲間はアフリカ、マダガスカル、南アジアなどにおよそ70種が分布します。地中に短い地下茎があり、そこから厚みのある剣状や棒状の葉を伸ばします。葉の姿や模様がおもしろく、主に観葉植物として親しまれています。日本に入ってきたのは明治の末頃と言われています。
代表種 トラファスキアータ
種々ある中でも最もよく知られているのは、サンセベリア・トリファスキアータ〔S. trifasciata〕の園芸品種'ローレンティー'です。基本種であるトリファスキアータは熱帯アフリカ西部原産、葉は剣状で地面につきたつように直立して何枚もにょきにょきと伸びます。葉の表面には光沢があり、濃緑と淡緑の横じま模様が入ります。日本には明治の末に入ってきました。アツバチトセランの和名があります。ちなみに種小名のトリファスキアータは「3本の横じま」の意です。
ローレンティーは基本種より葉は肉厚で長さは120cmほどになります。基本種と最も異なる点は、葉の周囲に黄色い縁取りが入ることで、フクリン(覆輪)チトセランの和名があります。最も普及しており、単にサンセベリアというとこの品種を指すことも多いです。
これ以外には、葉の長さが40cmていどに収まるローレンティー・コンパクタ、矮性種(丈が低くコンパクト)で先端のとがったタマゴ型の葉を放射状に広げるハーニーなどの園芸品種があります。
耐寒性はあまりないですが、乾燥に強くて病気も少ないので比較的つきあいやすい観葉植物といえます。株が成長すると株元から花茎を長く伸ばして、白い花がまとまって咲きます。
名前の由来
学名の表記は'Sansevieria'なので、そのまま読めばサンセビエリアもしくはサンセヴィエリアになりますが、日本ではサンセベリアあるいはサンスベリアで通っています。名前はサンセヴェーロ(イタリア)の皇子ライモンド・デ・サングロに由来します。
サンセベリアのある種の葉から丈夫な繊維がとれ、それを弓の弦に用いたことからボォスト・ヘンプ(弓弦麻)の英名があります。また、チトセラン(千歳蘭)という何となく縁起の良さそうな別名があります。
その他の種
スタッキー〔S. stuckyi〕
アフリカ南部原産、地下茎から太い棒状の葉をタケノコのようににょきっと1本ずつ出します。葉は長さ70cm前後、表面には縦方向にたくさんの溝が入ります。おしゃれなインテリアグリーンとしてよくで回っています。
エチオピカ〔S. aethiopica〕
南アフリカ原産、葉は線状で株元からわさわさと出て茂ります。先端はひょろっと尖って白っぽくなります。葉の縁に赤、もしくは白のラインが入ります。
キリンドリカ〔S. cylindrica〕
和名ボウチトセラン、地際から棒状の葉を左右交互に3~5枚程度出します。葉には縦方向に溝が入り、色は濃緑色で淡緑色のぼかしが縞模様のように入ります。種小名のキリンドリカは「円筒形の」の意で葉の姿にちなみます。葉の長さは1mほどになります。
トラファスキアータとその品種
その他の画像
関連する植物
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ドラセナ
リュウゼツラン(キジカクシ)科 難易度★★☆☆☆
葉っぱの姿や模様に個性があり、多くの種類が観葉植物として鉢植えで親しまれています。