セリンセ・マヨルの育て方
- 科名
- ムラサキ科
- 学名
- Cerinthe major
- 別名
- ケリンテ
- 原産地
- 南ヨーロッパ
- 大きさ
- 30cm~50cm
- 主な開花期
- 4月~5月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
南ヨーロッパ原産の一年草で、10種が知られておりヨーロッパではそのうち4種ほどが栽培されています。本来の野生種は紫色と黄色のツートンカラー(先端が黄色になる)の筒のような形をした花を咲かせるのですが、日本でよく見られるのは筒状の花全体が紫色になる’プルプラスケンス’という品種です。葉に独特の水玉のような白い斑点模様が出ます。花のかたちは何となくコエビソウ(ペロベロネ)に似ています。
花のまわりの苞がブルーに色づき、花全体はぶら下がるように下向きに付けます。苞は葉が変形したもので、苞葉(ほうよう)とも言います。本来、つぼみを保護する役割があるといわれています。
育て方
- ・寒さには強いが寒風は避ける
- ・乾燥気味を好む、過湿に注意
- ・比較的広がるので、株間は充分とる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 10月上 |
---|---|
肥料 | 3月 / 11月 |
日当たり・置き場所
耐寒性はありますが、霜や寒風が当たらないように簡単な防寒対策をしたほうが無難です(特に小さい苗の状態では、やや耐寒性が劣ります)。特に霜に当たると株がひどく傷んだり枯れてしまうこともあります。寒風や霜の心配がなければ花壇など露地植えで冬越しできます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
葉に不規則な白い斑点が出ますが、元々そういう葉であり病気ではありません。
植え付けと用土
冬の内は苗もさほど育ちませんが、春に暖かくなると一気に茎葉を伸ばして大きくなります。苗を植え付ける際は株と株の間を20cmほどあけて植え付けるようにします。
水はけが良く、腐葉土などの有機質に富んだ土を好みます。また、やや乾燥気味の土壌を好むので水のやりすぎによる過湿に注意しましょう。
ふやし方
秋まきの一年草で10月上旬頃にタネをまくと、翌年の4月頃から花を咲かせます。花後にタネができるので、それを保存して適期にまくようにすると毎年楽しめます。発芽はよくこぼれ種でもよく育ちます。1粒のタネから2本の芽が出ることが多いです。寒冷地では苗が寒さに耐えられないので、春にタネをまきます。
タネまきが秋遅くにずれ込むと、発芽後の生長が悪くひょろひょろした株になることがあります。
その他の画像
1.プライド・オブ・ジブラルタル(園芸品種) 2.タネ
関連する植物
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ベロペロネ
キツネノマゴ科 難易度★★☆☆☆
別名コエビソウ。エビのような色彩と姿の花穂がおもしろい。