セイヨウニンジンボクの育て方
- 科名
- クマツヅラ(シソ)科
- 学名
- Vitex agnus-castus
- 別名
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- 原産地
- 南ヨーロッパ 西アジア
- 大きさ
- 2m~8m
- 主な開花期
- 7月~9月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
南ヨーロッパ、西アジア原産の落葉性樹木です。樹高は2m~8mに達する低木~小高木で葉は細長く光沢があり、5~7枚がくっついて一枚の手のひら状の葉になります。夏から秋にかけて枝の先端にやや紫がかった青い小花を穂状に咲かせます。
木が若い(小さい)内からよく花を付けるので、鉢花としても利用されます。日本には明治時代に渡来しました。セイヨウニンジンボクを含むビテックス(ハマゴウ)属は以前、クマツヅラ科に分類されていましたが、現在ではシソ科に移されています。
用途・由来
花後にできる果実は香りがあり、風味はコショウに似ており香辛料として使われました。果実だけではなく、枝葉にも香りがあります。利用目的で分けると花木とも言えますしハーブとも言えます。
中国原産のニンジンボクの近縁でヨーロッパ原産なのでセイヨウ(西洋)の名を冠しています。ニンジンボクの名前はこの植物の葉が手のひらを広げたような姿をしており、それがチョウセンニンジンの葉に似ており、更に草ではなく木なので「ボク(木)」が付きこの名前になりました。ですから、漢字で書くと「西洋人参木」となります。ちなみに、チョウセンニンジンはウコギ科の多年草で本種とは植物的に縁遠いです。
属名のビテックスはラテン語のビエオ(結ぶ)から来ており、枝が曲げやすいことに由来します。
育て方
- ・越冬温度は-5℃以上
- ・剪定の適期は落葉期の2月-3月
- ・やや乾燥気味の土壌を好む
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 2月~3月 |
---|---|
剪定 | 2月~3月 |
日常の手入れ
剪定
自然樹形であまり枝を切る必要はありませんが、樹形が乱れた場合は伸びすぎた枝を切り落として短い枝を残します。剪定の適期は落葉期の2月-3月です。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適していますが、半日陰の場所でも育ちます。ただし、あまり陰になるような場所では育ちません。
寒さには強い方で-5℃程度まで耐えますが、それ以上気温が低下する寒冷地での地植えは難しいでしょう。鉢植えも、冬は霜や寒風の当たらないベランダなどがよいでしょう。夏の暑さには非常に強いです。
水やり・肥料
やや乾燥気味の土壌を好みます。地植えの場合、根付いたら特に水を与える必要はないでしょう。鉢植えの場合、土の表面が乾いてから水を与えるようにし、過湿に注意します。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え付けは春に芽が出る前、落葉期の2月-3月が適しています。地植え・鉢植えとも水はけが良ければ土質を選ばずよく育ちます。
ふやし方
花後にできる果実を採ってタネをまくか、さし木でふやすことができます。さし木は3月頃に前年伸びた枝を用いるか、9月頃に本年伸びた枝を用います。
関連する植物
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ダンギク
シソ(クマツヅラ)科 難易度★★☆☆☆
主な開花期は夏で、青紫色の花を段々に咲かせます。