ソープワート(サポナリア)
ヒメサボンソウ
- 科名
- ナデシコ科
- 学名
- Saponaria officinalis
- 別名
- シャボンソウ サボンソウ
- 原産地
- ヨーロッパ 西アジア
- 大きさ
- 高さ50cm~90cm
- 開花期
- 7月~9月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
ヨーロッパ、西アジア原産の毎年花を咲かせる多年草です。日本には明治時代に入ってきて、当初は薬用植物として扱われていました。根を乾燥させたものは「サポナリア根」と呼ばれ、薬となるそうです。存外に花も可愛らしく今では庭植え草花として栽培されています。
草丈は50cm~90cm、地下茎を伸ばして年々外側へと広がっていきます。主な開花期は初夏~秋で、茎の頂点近くにある葉の付け根から短い枝を出してまとめて花を付けます。花色は白に近い淡ピンクで、園芸品種に濃いピンクや赤、八重咲きのものがあります。
名前の由来
属名のサポナリアはラテン語のサポ(sapo:石けん)に由来します。和名のサボンソウも同様です。これは葉っぱに配糖体サポナリンが含まれており、汁が出るくらいもむと石けんのような泡が出るところから名付けられました。
その他の仲間
〔〕内は学名、S.はSaponariaの略
ソープワートの仲間、サポナリア属は地中海沿岸を中心におよそ30種が分布します。
サポナリア・オキモイデス〔S. ocymoides〕
中部ヨーロッパ原産、茎はよく枝分かれして這うように横に広がり、こんもりと茂った株姿になります。草丈は20cmほどで桜色の小花を株一面に咲かせて愛らしく、ロックガーデンにも向きます。白花や大輪種などいくつかの変種があります。日本には大正時代に入ってきて、ツルコザクラの別名もあります。
サポナリア・ルテア〔S. lutea〕
ヨーロッパアルプス原産、草丈は10cm程度で花色は黄色、山野草的な趣があります。キバナシャボンソウの和名があります。