ストレプトカーパス
- 科名
- イワタバコ科
- 学名
- Streptocarpus
- 別名
- ストレプトカルプス
- 原産地
- アフリカ マダガスカル 熱帯アジア
- 大きさ
- 高さ20cm~30cm
- 開花期
- 4月~6月 / 10月~11月
- 難易度
- ★★★★★(むずかしい)
こんな植物です
〔〕内は学名、S.はStreptocarpusの略
アフリカ、マダガスカル、熱帯アジアにおよそ130種が分布します。ほとんどの種が毎年花を咲かせる多年草で、鉢植えで栽培します。
種によって様々な姿を取り、茎のほとんど伸びない無茎種(ストレプトカルプス亜属)と茎を長く伸ばす有茎種(ストレプトカルペラ亜属)の2タイプに分けられます。
気温などの条件が整えば、一年を通して開花するものもありますが、自然環境下では主に春と秋に花を咲かせます。花はラッパ状で先端が5つに裂けます。花色は青、青紫、紫、赤、ピンク、白など黄色以外の園芸品種はたくさん揃っています。
名前の由来
名前はギリシア語のストレプトス(streptos:ねじれた)とカルポス(karpos:果実)の合成語で「ねじれた果実」の意味です。これは果実がらせん状にねじれた姿をしているところに由来します。細長くてねじれているので、こよりのように見えます。熟すとらせん状にほつれて中から粉のような細かいタネを散らします。
無茎種(ストレプトカルプス亜属)
一生を1枚の葉で過ごす単葉種と地際から放射状に葉を出す多葉種の2タイプがあります。
単葉種は発芽して子葉が2枚(双葉)出た後、一枚が肥大して本葉となります。本葉は大きくなりますがそれ以上数は増えません。多くの種が花後に枯れてしまう一巡植物です。一巡植物とは、数年かけて生長し、一度花が咲いたら後に枯れてしまう植物のことです。ちなみに多くの草花でみられる発芽→生長→開花→枯れるまでのサイクルが一年以内のものは一巡植物とは呼ばず一年草と呼びます。見た目のインパクトの強いユニークなグループです。
多葉種はストレプトカーパスの中でも一般的なグループで広く栽培されており、園芸品種も多くあります。
ウェンドランディー〔S. wendlandii〕
南アフリカ、ナタール原産、単葉種の代表的な種です。大きくなると葉の大きさは幅60cm、長さ1mにもなり、その姿からウシノシタの和名があります。葉の表面はしわが寄って、葉脈がくっきりと見えます。葉の付け根あたりから花茎を数本伸ばして青紫色の花を数十輪咲かせます。
レクシー〔S. rexii〕
南アフリカ・ケープ地方原産の多葉種で、長さ30cmほどの葉を放射状に出します。ストレプトカーパスの中でもごく初期に発見された基本となる種です。淡い藤色を帯びた白い花を1~数輪咲かせます。花の中心近くには濃い紫色の筋が入ります。多くの園芸品種の親となっています。
有茎種(ストレプトカルペラ亜属)
茎を長く伸ばして茂り、吊り鉢などに向きます。
サクソルム〔S. saxorum〕
ケニア、タンザニアの山地の岩場に自生します。葉はやや肉厚で茎は枝分かれして長く伸びます。花茎を10cmほど伸ばして、その先端に数輪の花をつけます。花色は淡い青紫色です。一定の気温が保てれば、一年を通して開花します。
その他の画像
1.クーペリ 2.ウェドランディー 3.ウェドランディーの花 4.サクソルム 5.果実