スイートピーの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- マメ科
- 学名
- Lathyrus odoratus
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 4月~6月
- 大きさ
- 高さ40cm~3m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・日当たりと水はけのよい場所を好む
- ・タネは庭や鉢に直接まく
- ・ある程度の大きさになったら芽先を摘んで枝数を増やす
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 10月中~11月上 |
---|---|
肥料 | 3月 |
日常の手入れ
支柱を立てる
草丈が高くなる品種はそのままほおっておくと倒れてしまうので、3月頃に茎が伸び始めてきたら、支柱をたててまきヒゲが巻き付けるようにしましょう。フェンスなどがあるとそこに勝手にからみついていきます。
摘心する
また、草丈が20cmくらいに伸びたら5~6節を目安に上の部分をつみ取り、わき芽を伸ばすようにすると、枝数が増えてボリュームが出ます。草丈の伸びない品種は必要ありません。
花後の処理
花が咲いたあとにそのままにしておくと豆ができ、栄養がそちらにとられてしまうので、摘み取るようにしましょう。そうすると長期間、花を楽しめます。
その他
つるが伸びない矮性種(わいせいしゅ)は、這うように伸びる性質を活かして吊り鉢に仕立ててもおもしろいです。切り花への利用も兼ねて庭に少し植えてもよいでしょう。
日当たり・置き場所
日当たりがよい場所を好みます。どれくらいお日様が好きかというと、開花期間に曇天が続くとつぼみが開かず落ちてしまうほどです。苗を育てている間もしっかり日に当てないと、充分生長できず花つきが悪くなります。寒さには比較的強いですが、地植えは、敷きワラなどの霜よけをおこなった方が無難です。
寒い地方では、耐寒性に優れた夏咲きの品種を選んで育てるとよいでしょう。ちなみに冬咲きの品種は耐寒性が他のものに比べると劣るので、選ぶ際に気をつけましょう。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。春に暖かくなってくると、ぐんぐん生長してよく乾くので、水やりを怠らないように気をつけましょう。
肥料は地植えの場合、土にあらかじめ混ぜておき、追肥として化成肥料を3月頃に与えます。鉢植えもあらかじめ土に混ぜておきますが、追肥は薄めた液体肥料を花の咲く時期、2週間に1回の割合で与えるようにします。肥料はチッソ分が多いと、茎葉ばかり茂って花付きが悪くなるので気をつけましょう。
適した土
通気性と水はけがよい土が適しており、赤玉土(小粒)8:腐葉土2の割合でまぜた土を用います。なお、酸性土壌を嫌いますので地植えの場合はあらかじめ消石灰を混ぜ合わしておきましょう。地植えの場合、じめじめした多湿な場所ではよく育たないので避けましょう。
植え替え・植え付け
一年で枯れる植物なので、植え付けたあとに植え替える必要はありません。
ふやし方
タネをまいて育てます。家庭園芸では春咲きと夏咲きの系統が育てやすいです。タネのまき時は関西平地で10月中下旬です。早くまくと冬までに大きくなりすぎ、霜の被害を受けやすくなります。冬の間は小苗でも、春に温かくなるとぐんぐん育つので、早くタネをまく意味はあまりないです。タネは非常に表面が堅いので芽が出やすくするために水に一晩つけて、コンクリートの上でこすって傷を付けてからまくようにしましょう。
植え替えを嫌い、苗が大きくなってから植え付けても根付きにくいので、地植え、鉢植えどちらの場合も直接花を楽しみたい場所にまきます。発芽しないこともあるので、一カ所に2~3粒まとめてまき、発芽したらよいのを選んで間引くようにするとよいでしょう。小苗同士が混み合っている場合は、株元で切って間引いてあげると、隣の苗の根を傷めません。
かかりやすい病害虫
病気:ウドンコ病 害虫:アブラムシ
ウドンコ病は茎葉に白い粉状の菌が小麦粉をはたいたように付く病気です。菌に葉の栄養を吸われたり、光合成を阻害されます。早いうちに殺菌剤を散布して拡大を抑えましょう。
アブラムシは茎葉、花などについて吸汁します。見つけ次第駆除しましょう。
関連する植物
-
クリトリア
マメ科 難易度★★☆☆☆
花色は濃いブルーの品種がポピュラーだが、白や橙色もある。