ストレリチア
ストレチリア レギナエ(レギネ)
- 科名
- バショウ科
- 学名
- Strelizia
- 別名
- ゴクラクチョウカ など
- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 高さ1m~10m
- 開花期
- -----
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
南アフリカに4~5種が分布します。大半は毎年花を咲かせる多年草ですが、草ではなく木になるものもあります。種によって大きさは異なりますが、おおむね大型で草丈は1m~大きなものでは10mを越します。属名でもあるストレリチアはイギリスのジョージ3世の后となった「メクレンブルグ・シュトレリッツ家のシャルロッテ」にちなみます。
種類
〔〕内は学名、S.はStreliziaの略
園芸でもよく栽培されているものに以下の2種があります。
ストレリチア・レギナエ(レギネ)〔S. reginae〕
ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)の名前でもよく知られています。英名ではバード・オブ・パラダイスと言います。日本には明治の初めに入ってきました。原産地は南アフリカですが、カリフォルニア州ロサンゼルスの市花になっています。
日本では植物園の温室などで見ることが多いですが、熱帯・亜熱帯地域では庭植えで利用されます。切り花用として地中海沿岸やカリフォルニア、フロリダなど栽培されています。日本では、沖縄、静岡などで栽培されます。
ストレリチアの中では小型で草丈は1m~2m、茎はなく地際から葉の軸を長く伸ばしてその先端に50c前後の葉をつけます。葉の形は長楕円形で表面に光沢があります。円柱状の花茎を伸ばし、その先端に20cm前後のボート型の苞(ほう:つぼみを保護する葉っぱ)がつきます。苞は花茎に対して直角に近いかたちでついて先端は尖っています。苞の上部からオレンジ色の3枚の萼(がく)と1枚の青い花びらをもった、極彩色の美しい花を咲かせます。変種に葉が退化して棒状になったユンケア〔var. juncea〕があります。
タネは黒~黒褐色の丸型で、一方にオレンジ色のもじゃもじゃした毛が密生します。
ストレリチア・ニコライ〔S. nicolai〕
大型種で成長すると高木状になり、高さは4m~10mに達します。ルリゴクラクチョウカ(瑠璃極楽鳥花)とも呼ばれます。英名はパラダイス・オブ・バード・ツリーです。花は白い萼片と淡い青色の花びらからなります。
草丈60cm~1.8m程度のものがオーガスタの名前で観葉植物として出回ります。光沢のある葉が美しく、バナナのような葉姿はトロピカルな雰囲気があります。しかし、本種とは別にオーガスタ(アルバ)〔S. augasta = S. alba〕というストレリチアがあるので、この名前で呼ぶのは誤用と言えます。両者は似ているので、混同されている可能性もあります。ニコライはオーガスタに比べて大型で、1本の花茎に2~数個の花をつける(オーガスタは1本の花茎に1個の花)などの違いがあります。オーガスタは南アフリカの中でもごく狭い地域にしか自生しておらず、栽培もほとんどされていません。
その他の画像
1.レギナエのタネ
関連する植物
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シペラス(パピルス)
カヤツリグサ科 難易度★★☆☆☆
熱帯アフリカなどに分布する多年草で、水辺や湿地でよく育ちます。