ストロファンツス・プレウシーの育て方
- 科名
- キョウチクトウ科
- 学名
- Strophanthus preussi
- 別名
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- 原産地
- コンゴ
- 大きさ
- つる性 ~4m
- 主な開花期
- 5月~9月(温室では周年)
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ストロファンツス・プレウシーは、コンゴに分布するつる性の樹木です。花びらの先端が糸のように細くなり、その長さは30cmにもなります。その糸のような部分がお互いにからまったりして一見、珍奇な姿に見えますが、これがこの花の特長であり魅力だと思います。花びらの色は白色ですが細長く伸びた部分はうす茶色から赤茶色っぽい色をしています。
属名はギリシア語のストロフォス(ねじれたひも)とアントス(花)からなり、つぼみのとき、長く伸びた花びらの先端がねじれてより合わさった姿にちなみます。
その他の種類
〔〕内は学名、S.はStrophanthusの略
ストロファンツスの仲間はアジアからアフリカの熱帯地域に38種類が分布するつる性の常緑樹で、多くの品種は毒性を持っています。中には象などの大型動物も数秒で倒すほどの強烈な毒性を持っているものもあり、現地では狩猟の際の矢毒に用いられてきたようです。また、強心剤・利尿剤の原料となる種もあります。
ディコトムス〔S. dichotomus〕
中国南部からインド、マレー半島ジャワに分布します。花色は黄色で、花びらの先はひも状に10cm以上伸びます。日本には明治以前の渡来したと言われています。キンリュウカ(金竜花)とも呼ばれます。
グラツス〔S. gratus〕
アフリカ西部原産、熱帯アメリカ原産で白~ピンク色の花を咲かせます。強心剤の原料になります。
育て方
- ・寒さに弱い、冬は室内で
- ・真夏は遮光するか半日陰に置く
- ・つるが伸びるので支柱に絡ませる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月 |
---|---|
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
つるの誘引
つるが長く伸びるので、アサガオ用のあんどん支柱につるをからませて育てます。つる(枝)が込み合ってきた場合は、支柱に誘引するか、邪魔な場合は間引きます。
仕立て方
ある程度の刈り込みにも耐えますので適宜つるを短く切り戻して、低木状に仕立てる方法でも良く育ちます。
日当たり・置き場所
熱帯性の植物で高温多湿の環境下で良く育ちます。25℃以上の気温があれば生育も旺盛で、つるをよく伸ばします。開花時期は主につるを伸ばす生育期ですが、温室で常に一定の気温が保てる場所では常につるを伸ばして生長していくので、一年を通して開花します。
強光線が苦手な性質なので、やわらかい日射しの当たるところや、明るい日陰で育てます。特に真夏は直射日光を避けて30%程度の遮光をするか、半日陰の場所に置きます。春から秋にかけては樹木の木陰などに置くとよいでしょう。
寒さに弱い植物なので屋外での冬越しはできません。鉢植えで育てて冬は室内に取り込みましょう。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
寒さに弱いので、鉢植えで育てます。用土は水はけと水もちのよい土を使います。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は6~8月です。