スカビオサ(マツムシソウ)
ヤポニカ(マツムシソウ)
- 科名
- マツムシソウ(マツブサ)科
- 学名
- Scabiosa
- 別名
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- 原産地
- アジア アフリカ ヨーロッパ
- 大きさ
- 高さ10cm~1m
- 開花期
- 5月~10月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、S Scabiosa.はの略
ヨーロッパを中心としてアジア、アフリカまで約80種類が分布します。毎年花を咲かせる多年草のものと一度花を咲かせて実を結ぶと枯れてしまう一・二年草のものがあります。花色は紫や青の種が多く、その他に白や深紅などがあります。草丈は小さいもので10cmほど、大型種は1mを越し、低木のように茂ります。
一般的な草花としてよく栽培されるのは、一年草のセイヨウマツムシソウ〔S. atropurpurea〕や多年草のコーカサスマツムシソウ〔S. caucasica〕などで鉢植えや切り花として出回っています。また、バラエティーに富んだ園芸品種もあります。一般にスカビオサと属名でいうと外国産の洋種を指すことが多いです。
日本にもマツムシソウ〔S. japonica〕1種が分布します。マツムシソウは日本各地の草地に自生し秋の高原を彩る野草として親しまれています。タカネマツムシソウ〔var. alpina〕、ソナレマツムシソウ〔f. littoralis〕などの変種が存在します。タカネマツムシソウは山野草として比較的栽培されています。
花後の姿がくす玉のようでかわいらしく、ドライフラワーや切り花として利用されるドラムスティック〔S. stellata 'Drum Stick'〕などのおもしろい園芸品種も知られています。
名前の由来
スカビオサはラテン語で「疥癬(かいせん)」という意味で、スカビオサの一種が皮膚病の薬として用いられた(効果は不明)ことに由来します。
マツムシソウは花の散った後が松虫と呼ばれる仏具の鉦(かね:打楽器)に似ているところから付いた名前とされます。松虫はアルミの灰皿をひっくり返したような形で、花後の姿とどこが似ているのかはよくわかりません。
主な種類
セイヨウマツムシソウ
ヨーロッパ西部を原産とします。本来は毎年花を咲かせる多年草のようですが、園芸上は一・二年草として扱うことが多いです。野生の種は暗い紫色の花を咲かせます。園芸品種も数多くあり花色は青、ピンク、白、濃い紅色などバラエティーに富んでいます。
コーカサスマツムシソウ
名前の示すとおりコーカサス地方を原産とする種で、毎年花を咲かせる多年草です。野生種は青紫色の花を咲かせますが数多くの園芸品種があり、クリーム色の花を咲かせるものもあります。
マツムシソウ
唯一日本に自生するスカビオサの仲間です。秋の高原を彩る花として親しまれています。高山性の「タカネマツムシソウ」や草丈の低い「ソナレマツムシソウ」などの変種があります。
その他の画像
1.ヤポニカ(マツムシソウ)