テンナンショウの仲間

サトイモ科 「て」からはじまる植物 山野草

ウラシマソウ
ウラシマソウ
この植物の育て方
科名
サトイモ科
学名
Arisaema
別名
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原産地
東アジア インド アフリカ 北アメリカ
大きさ
高さ15cm~30cm
開花期
4月~5月
難易度
★★★★☆(ややむずかしい)

こんな植物です

〔〕内は学名、A.はArisaemaの略

世界の温帯~亜熱帯におよそ200種が分布します。日本にもおよそ30種が自生しており、山野の樹林下など、やや薄明るい場所に育ちます。マムシグサ〔A. seratum〕などは春になるとそのあたりの里山で普通に見ることができます。通常、茎が肥大した球根(球茎)をもち、春に花を咲かせます。

葉っぱ

花は肉穂花序(にくすいかじょ)といって小さな花が集まって棒状になっており、それを仏炎苞(ぶつえんほう)が包みます。花びらはなく、主に仏炎苞や付属体の形や色、模様の妙を楽しむやや上級者向け植物です。美醜の判断は人によって真っ二つに分かれます。扱いとしては山野草で、鉢植えにして楽しむことが多いです。

雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株(しゆういしゅ)のものが多いです。また、種によっては個体ごとの雌雄がなく、昨年に雌花を咲かせた雌株が、翌年には雄花を咲かせる雄株になる、といった風に転換することもあります。

葉っぱ

葉っぱの形も特徴的で、多くは鳥足状複葉や三出複葉と呼ばれる形をしています。球形の果実がまとまってたくさんつき、熟して赤く色づいたものはつやつやしてとてもきれいです。

種類

主に栽培されているのは日本に自生する以下の3種です。それぞれに仏炎苞の色や姿が異なる変異個体があります。仏炎苞の色が抜けて緑色をした個体は「素心」と呼ばれます。

ウラシマソウ(浦島草)〔A. urashima〕

付属体の先端が糸のように長く伸び、その姿を浦島太郎の釣り糸に見立てた名前です。

ムサシアブミ(武蔵鐙)〔A. ringens〕

仏炎苞の形を馬具の鐙に見立ててこの名前があります。仏炎苞の色が紫褐色~緑色まで個体によって色幅があります。

ユキモチソウ(雪餅草)〔A. sikokianum〕

付属体の先端が真っ白でぷっくりとモチのように膨れるのでこの名前があります。思わず触りたくなるぷっくり加減です。

その他の画像

1.ウラシマソウ 2.ムサシアブミ 3.ユキモチソウ 4.ウラシマソウ(素心)5.ユキモチソウ(素心)6.ムロウテンナンショウ

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